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無頼

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©2020「無頼」製作委員会/チッチオフィルム

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
舞台挨拶
ゲスト:井筒和幸監督
1213日(日)12:30の回上映後
詳細はイベントブログ『無頼』舞台挨拶をご覧ください。

主人公は、誰もが“欲望の資本主義”を追いかけた戦後日本そのもの。敗戦直後の動乱期から所得倍増、奇跡の高度経済成長、政治の季節とオイルショック、さらにはバブルの狂騒と崩壊まで──。激しく変転を続けた昭和という時代が、世間という“良識の監獄”の外側で生き抜いた1人のヤクザ者の人生を通して逆照射されます。1975年のデビュー作の『ガキ帝国』以来、社会のあぶれ者、はみ出し者を冷徹かつ共感に満ちた視線で描き続けてきた井筒監督の真骨頂にして集大成とも言える、もう一つの戦後史です。
さまざまな事件や風俗の盛り込まれた物語の主役のアウトローを演じるのは、EXILEのメンバーとしてテレビや舞台で活躍する松本利夫。抜群の気っぷの良さで彼の人生を支えた妻・佳奈役には映画『純平、考え直せ』のヒロインに抜擢されるなど女優として活躍も目覚ましい柳ゆり菜。他にも木下ほうか、ラサール石井、升毅、小木茂光、隆大介、中村達也などの実力派が脇を固め、オーディションで選ばれた総勢300人の俳優陣が、練達の井筒演出のもと全力で見せ場を競いました。
極貧ゆえ社会から頭を抑えつけられ、飢えや冷たい眼差しに晒されながらも、何にも頼らず、ただ己の腕と胆力を恃みに、内なる掟に従って率直に生きた男。やがて彼は一家を構え、同じようなはみ出し者たちを束ね、命懸けの裏社会を駆け上がっていく──。生のままの欲望がぶつかり合う無頼漢たちの群像模様は、さながら井筒和幸版『ゴッドファーザー』のように、フィクションでありながら社会の本質を抉り、昭和という時代を底辺で突き動かしてきた原動力を可視化させます。2度目の東京オリンピックに官民挙げて「夢よ再び!」と湧き上がる2020年に、井筒和幸監督が放つ魂の146分。虚妄のノスタルジーに彩られた昭和回顧ブームを撃つ、本格ハードエンターテイメントの誕生です。
(上映時間:146分 DCP上映)

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川越ドイツ映画祭2020

川越ドイツ映画祭2020、画像メイン

© 2015 STUDIOCANAL GmbH. All Rights reserved.
©Werner Herzog Film
©1983 Gerald Kargl Ges.m.b.H. Filmproduktion
© Helsinki-filmi Oy, 2017
©1979 Franz Seitz Film, Bioscopy Film, Artemis Film, Hallelujah Film GGB, Argos Films
©1979 Seitz Filmproduktion-Bioscopy Film-Argos Films, Director’s Cut ©2010
©2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathé Films S.A.S./Warner Bros.Entertainment GmbH

イベントブログ川越ドイツ映画祭2020もご覧ください。

<上映作品>
アングスト
希望の灯り
ブリキの太鼓
屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ
13回の新月のある年に
カスパ―・ハウザーの謎
問いかける焦土
リリー・マルレーン
トム・オブ・フィンランド

協賛:川越オッフェンバッハドイツクラブ

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zk/頭脳警察50
未来への鼓動

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©2020 ZK PROJECT

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
舞台挨拶&ミニライブ
125日(土)15:00の回上映後
ゲスト:PANTAさん

日本におけるロックの源流を生み出し、カウンターカルチャーをリードし続けてきた“頭脳警察”50年の足跡を、『アジアの純真』『いぬむこいり』の映画製作会社・ドッグシュガーが映画化!
1969年12月、中村治雄(PANTA)と石塚俊明(TOSHI)によって結成された“頭脳警察”。のちに日本語ロックの元祖と謳われことになる彼らは、反戦・反体制運動が激化するなか、その過激な歌詞と自由なメロディーによって、運動に参加する若者の圧倒的な支持を得た。のちに“革命三部作”と呼ばれる「世界革命宣言」「銃をとれ」「赤軍兵士の詩」は、鬱屈した社会情勢に抑圧された若者の心情にまさに共鳴する“詩”として享受されたのだった。
しかし、やがて彼らはもっと純粋な音楽への探究を模索し始める。本当にやりたい音楽を追究するためには、大衆に支持された現状が足かせとなっていた。そして、1975年、彼らは大衆の圧倒的な支持を背にステージを降りてしまう。頭脳警察から放たれたPANTAとTOSHIは、それぞれの道を歩みながら、以後、離合集散を繰り返し、その都度、“頭脳警察”もまた進化し続けてきた。
時は過ぎ、2019年、“頭脳警察”は新たな血を入れ、再始動!ギター・澤竜次(黒猫チェルシー)、ベース・宮田岳(黒猫チェルシー)、ドラム・樋口素之助、キーボード・おおくぼけい(アーバンギャルド)という若きミュージシャンとともに、“頭脳警察”50周年バンド”を結成。本作は、“頭脳警察”と同じ時代を歩んできた者、その背中を追ってきた者、あらゆる世代の表現者の証言とともに、変わらぬ熱量を保ち続ける彼らの現在と過去を追うことで、日本におけるカウンターカルチャーとサブカルチャーの歴史を浮き彫りにしていくドキュメント作品である。 そして、現在、コロナ禍に大揺れの日本のカルチャーシーンに対して、“頭脳警察”はどのような答えを導き出すのか。閉塞する“今”の時代だからこそ、彼らは絶景としての“未来”を思い描いている。PANTAとTOSHI、そして新たな強力メンバーを得た“頭脳警察”の闘いは、この時代を生き抜くための力を、私たちに与えてくれるに違いない。
(上映時間:100分 DCP上映)

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アルプススタンドの
はしの方

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※イベントは終了しました。ありがとうございました。
初日舞台挨拶
ゲスト:城定秀夫監督
1128日(土)13:15の回上映後

高校野球・夏の甲子園一回戦。夢の舞台でスポットライトを浴びている選手たちを観客席の端っこで見つめる冴えない4人。「しょうがない」と最初から勝負を諦めていた演劇部の安田と田宮、ベンチウォーマーの矢野を馬鹿にする元野球部の藤野、エースの園田に密かな思いを寄せる宮下の4人だったが、それぞれの想いが交差し、先の読めない試合展開と共にいつしか熱を帯びていいく……。
昨年浅草九劇で上演され、同年度内に上演された演劇から選出される”浅草ニューフェイス賞”を受賞した舞台『アルプススタンドのはしの方』映画版。本作を原作としてコミカライズ化が決定。3月19日より小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」編集部が運営する無料WEB漫画サイト”やわらかスピリッツ”誌上で連載開始。新人の森マシミが手がける。
本作の原作は兵庫県東播磨高校演劇部が上演し、第63回全国高校演劇大会で最優秀に輝いた名作戯曲。2019年浅草九劇で上演され好評を博し、同年度内に上演された演劇から選出される”浅草ニューフェイス賞”の受賞を経て奇跡の映画化!監督はピンク映画、Vシネマの名作を100本以上手がける業界注目の名匠・城定秀夫。青春時代を謳歌しそこねた大人たちのための青春映画の傑作が誕生した。
(上映時間:75分 DCP上映)

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グレース・オブ・ゴッド
告発の時

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©2018-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-MARS FILMS–France 2 CINÉMA–PLAYTIMEPRODUCTION-SCOPE/JEAN-CLAUDE MOIREAU

フランスで現在も裁判が進行中の「プレナ神父事件」。 一人の勇気ある告発者から端を発し、結果的に80人以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神父が教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴力を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。フランスのみならずヨーロッパを震撼させたこの衝撃の事件に、今やフランス映画界のトップにして最先端に立つフランソワ・オゾン監督が、挑む。
出演は、若き天才グザヴィエ・ドラン監督の『わたしはロランス』で圧倒的な存在感と美しさを発揮したメルヴィル・プポー、『ブラッディ・ミルク』でセザール賞を受賞したスワン・アルロー、ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞した『ジュリアン』の父親役が記憶に新しい実力派のドゥニ・メノーシェ。本作で3人揃ってセザール賞にノミネートされ、心をうがつ傷を繊細かつリアルな演技で表現したアルローが見事助演男優賞を獲得した。
オゾンはこれまでのスタイリッシュな映像と、挑発的かつ幻惑的な作風を封印、子供時代の健やかであるべき日々を奪われた被害者たちの魂の慟哭に寄り添いながら、彼らが人間としての尊厳を取り戻す戦いを、緻密かつ緊張感の漂う演出で描き上げた。ベルリン国際映画祭では銀熊賞(審査員グランプリ)の栄誉に輝き、本国フランスで公開されるや、心を震わせるヒューマンドラマとして絶賛され、91万人を動員する大ヒットを記録した。  
(上映時間:137分 DCP上映)

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なぜ君は総理大臣に
なれないのか

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©ネツゲン

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
大島新監督初日舞台挨拶
1114日(土)14:45の回終了後
※11月14日(土)舞台挨拶回は通常料金1,600円となります

衆議院議員・小川淳也(当選5期)、49歳。
2019年の国会で統計不正を質し、SNSで「統計王子」「こんな政治家がいたのか」と注目を集めた。
彼と初めて出会ったのは、2003年10月10日、衆議院解散の日。
当時32歳、民主党から初出馬する小川にカメラを向けた。「国民のためという思いなら誰にも負けない自信がある」と真っすぐに語る無私な姿勢に惹かれ、事あるごとに撮影をするようになる。地盤・看板・カバンなしで始めた選挙戦。
2005年に初当選し、2009年に政権交代を果たすと「日本の政治は変わります。自分たちが変えます」と小川は目を輝かせた。
現在『news23』のキャスターを務める星浩や、安倍政権寄りと評される政治ジャーナリスト・田﨑史郎ら、リベラル・保守双方の論客から“見どころのある若手政治家”と期待されていた。しかし・・・
いくら気高い政治思想があっても党利党益に貢献しないと出世できず、選挙区当選でなければ発言権も弱い。小川の地元である香川1区の対抗馬は、自民党の平井卓也 。平井は地元有力メディアである四国新聞や西日本放送のオーナー一族で、強固な地盤を持つ。
そのため、小川は惜敗しては敗者復活の比例当選を繰り返してきた。権力への欲望が足りず、家族も「政治家には向いていないのでは」と本音を漏らす。
2012年から安倍政権が始まると、我慢の時期が続く。そして、2017年の総選挙では、希望の党への合流を決断した前原誠司の最側近として翻弄されていく。小池百合子代表への不信感から無所属での出馬を最後まで検討するが、前原や地元の盟友・玉木雄一郎への仁義というジレンマの中、苦悩は益々深まっていく。
背水の陣の選挙戦に小川はどのように挑んでいったのか。
17年間、小川を見続けた監督・大島新の目に映ったのは日本政治の希望か絶望か。
小川を通して日本の未来を問いかけていく。
(上映時間:119分 DCP上映)

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はりぼて

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© チューリップテレビ

“有権者に占める自民党員の割合が10年連続日本一”である保守王国、富山県。2016年8月、平成に開局した若いローカル局「チューリップテレビ」のニュース番組が「自民党会派の富山市議 政務活動費事実と異なる報告」とスクープ報道をした。この市議は“富山市議会のドン”といわれていた自民党の重鎮で、その後、自らの不正を認め議員辞職。これを皮切りに議員たちの不正が次々と発覚し、半年の間に14人の議員が辞職していった。
その反省をもとに、富山市議会は政務活動費の使い方について「全国一厳しい」といわれる条例を制定したが、3年半が経過した2020年、不正が発覚しても議員たちは辞職せず居座るようになっていった。記者たちは議員たちを取材するにつれ、政治家の非常識な姿や人間味のある滑稽さ、「はりぼて」を目のあたりにしていく。しかし、「はりぼて」は記者たちのそばにもあった。
本作は、テレビ番組放送後の議会のさらなる腐敗と議員たちの開き直りともいえるその後を追った政治ドキュメンタリー。あっけなく辞職する議員たちの滑稽な振る舞いは、観る者の笑いを誘わずにいられない。追及する記者を含めた私たちは、腐敗した議会や議員たちを笑うことしかできないのだろうか。果たして「はりぼて」は誰なのか?地方からこの国のあり方を問うドキュメンタリーが誕生した!
(上映時間:100分 DCP上映)

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お名前はアドルフ?

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© 2018 Constantin Film Produktion GmbH

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
渋谷哲也氏アフタートーク
1122日(日)15:30の回終了後

あなたも私も、この世界に生きる77億人全員が、生涯を共にするもの、それが〈名前〉。「名は体を表す」ということわざにもあるように、人生を左右するほど重要なものであるにもかかわらず、基本的には自分では選べない。そんな、ある意味パラドックスなところも万国共通の儀式である〈名づけ〉をテーマにしたフランスの舞台が、2010年にパリで初上演され、イギリス、ドイツでも大成功を収めた。子供に“アドルフ”と名づけてよいのかどうか? その問いに対して考え得るあらゆる答えを、フランスらしいエスプリを効かせて提示した作品で、映画化もされてヨーロッパで大ヒットを記録した。
それは愉快な夜になるはずだった。哲学者で文学教授のステファンと妻エリザベスは、弟トーマスと恋人、幼馴染の友人で音楽家のレネを招いて自宅でディナーをすることになっていた。しかし、出産間近の恋人を持つトーマスが、生まれてくる子供の名前を“アドルフ”にすると発表したことから自体は意外な展開に。「アドルフ・ヒトラーと同じ名前を子供につけるのか?気は確かか!?」友人のレネも巻き込んだ大論争の末、家族にまつわる最大の秘密まで暴かれる。名前の話はドイツの歴史やナチスの罪に発展し、ヒートアップした夜はどこまで続く…!?
(上映時間:91分 DCP上映)

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マーティン・エデン

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©2019 AVVENTUROSA – IBC MOVIE- SHELLAC SUD -BR -ARTE

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
渋谷哲也氏仮設のロビートーク
1031日(土)19:00より

労働者階級出身ながら、若き日の破天荒な生活を経て大作家になるというアメリカン・ドリームの体現者であり、冒険小説で一世を風靡した作家ジャック・ロンドン。代表作「野性の呼び声」がハリソン・フォード主演で映画化されるなど昨今再び注目を集めているが、遂にその波乱万丈な生きざまを元に生み出された自伝的巨編が、イタリア、ナポリ出身の気鋭のフィルムメイカー、ピエトロ・マルチェッロの手によって映画『マーティン・エデン』として蘇った。舞台は原作の20世紀初頭のアメリカ西海岸オークランドから、イタリア、ナポリへ移された。
主人公マーティン・エデンを演じるのは、イタリアを代表する俳優の1人、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(14)のルカ・マリネッリ。本作の演技により、2019年ヴェネツィア国際映画祭で『ジョーカー』(19)のホアキン・フェニックスを抑えて見事男優賞に輝いた。また、Netflix製作映画『オールド・ガード』(20)でシャーリーズ・セロンと共演するなど、今、世界の映画界が最も注目する俳優だ。監督のピエトロ・マルチェッロは、イタリアで11を超える翻訳が出版されているベストセラーをスーパー16mmフィルムを使用し、ドキュメンタリーとフィクションの領域を自由に行き交う手法を駆使、多様な記録映像を盛り込みながら、あえて厳密な時代設定を避けて時空を超えた普遍的な物語として語ってみせた。
(上映時間:129分 DCP上映)

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エレファント・マン
4K修復版

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©1980 BROOKSFILMS LTD

第53回アカデミー賞®作品賞など主要8部門でノミネートされ、第34回英国アカデミー賞では作品賞と主演男優賞を受賞。『イレイザーヘッド』(77)でカルト的な人気を集めていた若きデイヴィッド・リンチ監督の名を一躍世界中にとどろかせた記念碑的映画。
19世紀末のロンドン。怪物のような特異な容姿から“エレファント・マン”と呼ばれて見世物小屋に入れられていた青年メリック。外科医のトリーヴズは彼が豊かな感情や高い知識を持っていることに気づき、おびえている彼を自分の病院に引き取ることにした。
実在したジョン・メリック青年の数奇な生涯を医師トリーヴズが回顧録に残す。後に戯曲化され、1979年のブロードウェイ公演が評判となりトニー賞作品賞受賞。リンチ監督は回顧録にもとづき、戯曲とは別のアプローチで映画化した。
19世紀末ロンドンの場末そのままの、霧が立ち込める街の光と影を美しい4K映像に修復。そして、メリックの喜びと絶望の明暗をもあざやかに映し出す。メリックが、人間としての一生を全うしたいと願うラストシーンは、涙とともに永遠に映画ファンの心に刻まれ続けるに違いない。
(上映時間:124分 DCP上映)

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イップ・マン
完結

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© 2019 Mandarin Motion Pictures Limited All Rights Reserved

伝説のカンフースター、ブルース・リーがその生涯で唯一“師匠”と呼んだ詠春拳の達人イップ・マン。彼の半生をドニー・イェン主演で描き、アジアでの驚異的なヒットのみならず世界中に熱いファンを生み出した“イップ・マン”シリーズ。激動の時代に誇りを貫ぬいた『イップ・マン 序章』(08)。イギリス統治下の香港で誇りを守るために闘った『イップ・マン 葉問』(10)。妻への愛と、未来に繋ぐべき心を描いた『イップ・マン 継承』(15)。約10年にわたるその感動のシリーズが、ついに完結。2019年12月20日、中国で公開されるや『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(19)を押さえて堂々の初登場1位を記録、アジアを中心に世界各地に興奮の嵐を巻き起こし、既に前作を超えてシリーズ最大の世界興収を叩き出している『イップ・マン 完結』が、いよいよ日本上陸!
本作の舞台は、『イップ・マン 継承』の物語から5年後の1964年、サンフランシスコ。描かれるのは、人生の終着点へと向かうイップ・マンの、武術家としての誇りと父親としての思い。病を宣告され、残される息子への切実な思いを抱きながらも、武術家としての心に従うイップ・マン。最後の闘いへと向かう彼の覚悟が、観る者の胸を熱くする。
主演は、香港が生んだ本格的アクションスターにして、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)や『ムーラン』(20)への出演などハリウッドでも活躍するドニー・イェン。シリーズを通して、自らが敬愛するブルース・リーの師匠イップ・マン役で真骨頂を発揮。詠春拳による迫真のアクションのみならず、達人の心、そして人間的魅力をも体現し、強さと優しさを備えた達人イップ・マンとして世界を虜にした。そして今、イップ・マンの不屈の魂を渾身の詠春拳で演じ切り、物語を完結へ導く。
(上映時間:105分 DCP上映)

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タゴール・ソングス

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※イベントは終了しました。ありがとうございました。
佐々木美佳監督初日舞台挨拶
1017日(土)16:10の回終了後
「アムリタअमृत
インドスパイスカレーとナンと」さん
タイアップキャンペーン
1017日(土)~1030日(金)

非西欧圏で初めてノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴール。イギリス植民地時代のインドを生きたこの大詩人は、詩だけでなく歌も作っており、その数は二千曲以上にものぼります。「タゴール・ソング」と総称されるその歌々はベンガルの自然、祈り、愛、喜び、悲しみなどを主題とし、ベンガル人の生活を彩りました。そしてタゴール・ソングは100年以上の時を超えた今もなお、ベンガルの人々に深く愛されています。なぜベンガル人はタゴールの歌にこれほど心を惹かれるのでしょうか。歌が生きるインド、バングラデシュの地を旅しながらその魅力を掘り起こすドキュメンタリー。
監督は佐々木美佳。若干26歳、ドキュメンタリーの制作自体が今回初めての佐々木監督は、ドキュメンタリーの制作自体が今回初めての佐々木監督は、東京外国語大学在学中にベンガル文学に魅了され、その文化を知ってゆく過程でタゴール・ソングと出会いました。アカデミックなアプローチとは全く異なるドキュメンタリーという手法によって、過去と現在、さまざまな人々を繋ぐ“歌”の真の姿に迫る重層的な作品に完成させました。
日本人にとってはるか遠いベンガル地方で生まれた歌なのにも関わらず、タゴール・ソングは懐かしくも新鮮に心に響きます。唱歌や演歌のようなクラシックでスタンダードな歌でありつつ、瀧廉太郎の抒情性、宮沢賢治の荘厳さ、中島みゆきの気高さ、ブルーハーツの激情を併せ持ったような、国境や民族を越えて、今を生きる全ての人々に伝わる普遍性を持つ歌なのです。
(上映時間:105分 DCP上映)

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もったいないキッチン

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©UNITED PEOPLE ©Macky Kawana

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
塚本ニキさん(出演)舞台挨拶
1024日(土)16:15の回終了後
『もったいないキッチン』
sesame kitchenさんタイアップキャンペーン

“もったいない”。
元々は仏教思想に由来する言葉で、無駄をなくすということだけではなく、命あるものに対する畏敬の念が込められた日本独自の美しい言葉だ。そんな“もったいない”精神に魅せられ日本にやってきたのは、食材救出人で映画監督のダーヴィド・グロス。ところがもったいない精神を大切にして来た日本の食品ロスは、実は世界トップクラス。その量毎年643万トンで、国民一人あたり毎日おにぎり1個分。一家庭当たり年間6万円のまだ食べられる食べ物が捨てられている。ダーヴィドはコンビニや一般家庭に突撃し、捨てられてしまう食材を次々救出!キッチンカーで美味しい料理に変身させる“もったいないキッチン”を日本各地でオープンする。
福島から鹿児島まで4週間1600kmの旅。ダーヴィドと旅のパートナーニキを助けてくれるのは、もったいないアイデアを持つ日本のシェフや生産者たち。フレンチシェフがネギ坊主まで丸ごと使うもったいない料理、野山が“食材庫”という82歳で医者いらずのおばあちゃんが作る野草の天ぷら、0円エネルギー、自然の蒸気を使った蒸し料理など、もったいない精神に満ちたアイデアに出逢う。次第にダーヴィドは“もったいない”の先に、食品ロス解決のヒントだけではない、たくさんの幸せを見つけていく。さあ、2人と“もったいないキッチン”の旅に出かけよう!
(上映時間:95分 DCP上映)

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海辺の映画館
キネマの玉手箱

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©2020「海辺の映画館―キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

大林宣彦監督が、20年振りに「尾道」へ還ってきた。尾道にある海辺の映画館を舞台にした最新作は、まさに“キネマの玉手箱”!
物語は、戦争の歴史を辿りながら、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと様々な映画表現で展開していく――メインキャストとして、銀幕の世界へタイムリープする3人の若い男を、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦が演じ、3人の男たちそれぞれの運命のヒロインを本作が映画初出演となる吉田玲、大林組初参加の成海璃子、前作に続く出演となる山崎紘菜が演じている。
また、本作の物語の核となる移動劇団「桜隊」の看板女優を、近年の大林作品を支える常盤貴子が演じる。生のエネルギーにあふれた、誰も体験したことがないエンタテインメントが、幕を開ける!
尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が、閉館を迎えた。 嵐の夜となった最終日のプログラムは、「日本の戦争映画大特集」のオールナイト上映。
上映がはじまると、映画を観ていた青年の毬男(厚木)、鳳介(細山田)、茂(細田)は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープする。
江戸時代から、乱世の幕末、戊辰戦争、日中戦争、太平洋戦争の沖縄……3人は、次第に自分たちが上映中の「戦争映画」の世界を旅していることに気づく。そして戦争の歴史の変遷に伴って、映画の技術もまた白黒サイレント、トーキーから総天然色へと進化し移り変わる。 3人は、映画の中で出会った、希子(吉田)、一美(成海)、和子(山崎)ら無垢なヒロインたちが、戦争の犠牲となっていく姿を目の当たりにしていく。
3人にとって映画は「虚構(嘘)の世界」だが、彼女たちにとっては「現実(真)の世界」。
彼らにも「戦争」が、リアルなものとして迫ってくる。 そして、舞台は原爆投下前夜の広島へ――。
そこで出会ったのは看板女優の園井惠子(常盤)が率いる移動劇団「桜隊」だった。
3人の青年は、「桜隊」を救うため運命を変えようと奔走するのだが……!?
(上映時間:179分 DCP上映)
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プリズン・サークル

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※イベントは終了しました。ありがとうございました。
坂上香監督&渋谷哲也さんトークイベント
104日(日)15:00の回『プリズン・サークル』上映後
詳しくはイベントブログ坂上香監督特集トークイベントを御覧ください

「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。
監督は、『ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』など、米国の受刑者を取材し続けてきた坂上香。日本初となる刑務所内の長期撮影には、大きな壁が立ちはだかった。取材許可が降りるまでに要した時間は、実に6年。この塀の中のプログラムに2年間密着したカメラは、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死などで服役する4人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身につけていく姿を克明に描き出していく。
(上映時間:136分 DCP上映)

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トークバック
沈黙を破る女たち

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※イベントは終了しました。ありがとうございました。
坂上香監督&渋谷哲也さんトークイベント
104日(日)15:00の回『プリズン・サークル』上映後
詳しくはイベントブログ坂上香監督特集トークイベントを御覧ください

舞台はサンフランシスコ。主人公は、元受刑者とHIV/AIDS陽性者。
彼女たちは、自分たちの人生を芝居にした。
暴力にさらされ、”どん底”を生き抜いてきた女たちの現実とファンタジー。
彼女たちの舞台は芸術家、治療か、それとも革命か?
芝居を通して自分に向き合い、社会に挑戦する8人の女たちに光をあてた、群像ドキュメンタリー。

女だけのアマチュア劇団「メデア・プロジェクト:囚われた女たちの劇場」は、サンフランシスコの刑務所で生まれた。
20年に及ぶ塀の中での活動を経て、新たな活動を開始。それは元受刑者とHIV/AIDS陽性者とのコラボレーション。
メデアの女性たちに共通するのは、沈黙。
幼少期から暴力の被害に遭い、自分を責めてきた。薬物に依存したり、罪を犯したりと自暴自棄に生きてきた。
芝居づくりを通して、封印してきた過去を語り、詩作し、踊り、歌い、演じる。
そして、彼女たちは観客に問いかける。
あなたはこの現実をどう見るの?
(上映時間:119分 BD上映)

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Lifers ライファーズ
終身刑を超えて

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坂上香監督&渋谷哲也さんトークイベント
104日(日)15:00の回『プリズン・サークル』上映後
詳しくはイベントブログ坂上香監督特集トークイベントを御覧ください

凶悪な犯罪を犯し、更生不可能とみなされた終身刑の受刑者たち。カリフォルニア州の刑務所で、Lifers(ライファーズ)と呼ばれる彼らが、罪を償いながら新しい生き方を模索する姿を捉えたドキュメンタリー。ニューヨーク国際インディペンデント映画祭海外ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞。
(上映時間:91分 DVD上映)

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どこへ出しても恥かしい人

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ミュージシャン、画家、詩人としてカルト的人気を誇る友川カズキ。1974年 にレコードデビュー、代表曲に「生きてるって言ってみろ」、ちあきなおみに提供(作詞作曲)した「夜へ急ぐ人」などがある。画家としても活動を始め、1985年に初の個展を開催。その多彩な表現活動は、中上健次(作家)、大島渚(映画監督)ら多数の芸術家、文化人から惜しみない賛辞を浴びた。本作は、異形のアーティスト、友川カズキの2010年夏の記録を収めたドキュメンタリーだ。
一部では高く評価されながらも、広く大衆に受け入れられることはなく、川崎の小さなアパートで今も粛々と暮らしている友川。20年来、どっぷりのめり込んでいるのが競輪で、3年ぶりに会う大学生の四男までも競輪場に連れ出し指南するほどのハマりっぷり。本人は「競輪が病気なら、生涯治らないでほしい」と豪語する。いくら負けても大穴狙いで、競輪仲間には滅多に当たらないとも言われている。それでも、今日もまた一日の大半の時間を競輪場に出向くか、あるいは家でのレース予想に割いている。映画はその生活の一部始終をカメラに捉えていく。部屋のTVの前で、競輪場で、車券を握りしめて叫ぶ姿、近所の公園の噴水で水浴びをする姿、そして絵を描き、ライブで歌う姿……この現代にあって奇跡的ともいえる無頼詩人・友川カズキの慎ましくさえ見える日常の中で、もはやギャンブルや音楽というジャンルに収まりきらないほどの熱量が表出する。またこの映画の為に、石塚俊明、永畑雅人らと車中で演奏したシーンも見どころのひとつだ。
そして、冒頭から競輪の予想を外し続ける友川は果たして劇中で万車券を手にすることができるのか。その悲喜こもごもの顛末や如何に!?
(上映時間:64分 DCP上映)

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タレンタイム~優しい歌

タレンタイム〜優しい歌
タレンタイム〜優しい歌
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タレンタイム〜優しい歌
タレンタイム〜優しい歌
タレンタイム〜優しい歌

© Primeworks Studios Sdn Bhd

『タレンタイム〜優しい歌』

2009年7月25日、51歳の若さで亡くなったマレーシアの女性監督ヤスミン・アフマド。 アジア映画の未来への道しるべと期待された彼女の早すぎる死は世界中のファンを悲しませた。ヤスミンの最高傑作で、長編映画としての遺作になった『タレンタイム(原題)』(2009)が『タレンタイム〜優しい歌』の邦題で、ついに8年の時を経て、初の劇場公開となる。
ある高校で、音楽コンクール“タレンタイム” (マレーシア英語=学生の芸能コンテストのこと)が開催される。ピアノの上手な女子学生ムルーは、耳の聞こえないマヘシュと恋に落ちる。二胡を演奏する優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転校生ハフィズに成績トップの座を奪われ、わだかまりを感じている。マヘシュの叔父に起きる悲劇、ムルーとの交際に強く反対するマヘシュの母、闘病を続けるハフィズの母…。マレー系、インド系、中国系…民族や宗教の違いによる葛藤も抱えながら、彼らはいよいよコンクール当日を迎える……。
(上映時間:115分 DCP上映)

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精神0

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©2020 Laboratory X, Inc

ベルリン国際映画祭をはじめ世界で絶賛された『精神』(08年)の主人公の一人である山本昌知医師が、82歳にして突然「引退」することになった。山本のモットーは「病気ではなく人を看る」「本人の話に耳を傾ける」「人薬(ひとぐすり)」。様々な生きにくさを抱えた人々が孤独を感じることなく地域で暮らしていける方法を長年模索し続けてきた。彼を慕い、「生命線」のようにして生きてきた患者たちは戸惑いを隠せない。引退した山本を待っていたのは妻・芳子さんと二人の新しい生活だった…。精神医療に捧げた人生のその後を、深い慈しみと尊敬の念をもって描き出す。
想田和弘監督自身が「期せずして“純愛映画”になった」と語る本作は、第70回ベルリン国際映画祭フォーラム部門〈エキュメニカル審査員賞〉を受賞。また、ニューヨーク近代美術館(MoMA) Doc Fortnight 2020のセンターピースとして上映されること早々に決定した。『港町』『ザ・ビッグハウス』を経て、さらに深化した「観察映画」の最新作は、そう、愛の物語だ。
(上映時間:128分 DCP上映)

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わたしは分断を許さない

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© CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
舞台挨拶予定
95日(土)15:00の回終了後
ゲスト:堀潤監督
※ご来館予定(リモートに変更する可能性あり)
詳細はイベントブログ『わたしは分断を許さない』堀潤監督初日舞台挨拶をご覧ください。

2013年、初の監督作品であるドキュメンタリー映画『変身 - Metamorphosis』で、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故の歪んだ実態と、その現実に果敢に立ち向かう人々の姿を克明に描いた堀 潤。より機動的で自由な報道活動の場を求めて、2013年4月にNHKを退局し、フリージャーナリストとして独立した。フリー転身後も現場の人々の「生の声」を少しでも多くの人々に伝え、届けるため、日帰りの海外取材も厭わず、日々精力的に活動を続けている。その活動の場は、テレビ、雑誌、ラジオなどにとどまらず、自らが立ち上げた市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」や、インターネットテレビ、SNSなど多岐にわたる。
そんな生粋の報道人、堀 潤が、あらゆる現場で共通に感じる“あること”。それは、“分断”の深まりである。堀が真摯に追いかけ続けてきた、東京電力福島第一原子力発電所事故後の現場をはじめとして、シリア、パレスチナ、朝鮮半島、香港、沖縄など、国内外の様々な社会課題の現場で生まれ、深まっていく“分断”。それはやがて、人々の心に癒しがたい猜疑と恐怖を生み、またたくまに差別や排斥を叫ぶ動きへと加速していく。そして、その結果深い痛みを負った、多くの罪なき人々の悲痛な訴えすら、その分断のために残酷な忘却と冷たい無関心にさらされるのである。なぜ、“分断”が生まれるのか?私たちは“誰”に分断されているのか?そして“誰”が人々に沈黙を強いるのか…?堀 潤は語る。「わたしには、どうしても許してはいけないと感じるものがある。それは“分断”だ」と。
前作、映画『変身 - Metamorphosis』から5年、東京電力福島第一原子力発電所事故の取材を開始してから約10年の歳月がたった。その間、ジャーナリスト堀 潤が、絶えず追いかけ、駆け抜けた世界中の報道の現場。そして、その現場で出会った人々の心に出来る限り寄り添おうと行ってきた、膨大な取材記録。それらが浮き彫りにした数々の「分断」の姿。あまたの「分断」の手当てをするべく、ジャーナリスト堀 潤が紡ぎだした渾身の映画作品が、本作『わたしは分断を許さない』である。
(上映時間:105分 DCP上映)

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ようこそ映画音響の世界へ

ようこそ映画音響の世界へ
※イベントは終了しました。ありがとうございました。
仮設のロビートーク
96日(日)18:00より
ゲスト:渋谷哲也氏(ドイツ映画研究・東京国際大学教授)
●ご視聴方法
まぐまぐ!Liveアプリブラウザにて

ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、ソフィア・コッポラ、デヴィッド・リンチ、クリストファー・ノーラン、アン・リーといった著名で独創的な監督たちや『スター・ウォーズ』などを手掛けたベン・バート、『地獄の黙示録』などで知られるウォルター・マーチ、『ジュラシック・パーク』などを手掛けたゲイリー・ライドストロームなど映画音響界のレジェンドが総出演。
映画音響とは、観客を作品世界に引き込んでいく未知なる音作り。 それに挑み続ける音響技術者たちの飽くなき挑戦と奥深き仕事の秘密を知れば、これからの映画鑑賞も違ったものになるはず!
(上映時間:94分 DCP上映)

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ぶあいそうな手紙

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© CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019

ブラジル南部、ポルトアレグレの街。エルネストは78歳の独居老人。隣国ウルグアイからやって来て46年。頑固で融通がきかず、本が好きでうんちく好き。老境を迎え、ほとんど目が見えなくなった。もうこのまま人生は終わるだけ。そう思っていたある日、一通の手紙が届く。差出人はウルグアイ時代の友人の妻。エルネストは、偶然知り合ったブラジル娘のビアに手紙を読んでくれるように頼む。「手紙の読み書き」のため、一人暮らしのエルネストの部屋にビアが出入りするようになるが……それは、エルネストの人生を変える始まりだった。
黄色いジャケットワケありのビア、唯一心を許せる隣人ハビエル、昔の友人の妻ルシア、折り合いの悪い息子のラミロ……。 心を正直に伝えられないエルネストが最後に宛てた手紙の相手は?
(上映時間:123分 DCP上映)

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最高の花婿
アンコール

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© 2018 LES FILMS DU PREMIER - LES FILMS DU 24 - TF1 FILMS PRODUCTION

フランスで5人に1人が観たという、記録的大ヒットを飛ばした『最高の花婿』。フランスはロワール地方を舞台に、敬虔なカトリック教徒で保守的なヴェルヌイユ夫妻の4人の娘たちが、それぞれアラブ人、ユダヤ人、中国人、コートジボワール人と結婚したことから起こる異文化バトルをユーモアたっぷりに描き、日本でも大絶賛を浴びた。あれから4年、全世界からの熱い〈アンコール〉に応えて続編が完成、フランスでまたしても一大ブームを巻き起こして700万人を動員、2019年のフランス映画興行収入No.1を獲得した。欠点だらけだが憎めない、あの多国籍ファミリーが、さらなる大騒動と事件を抱えて帰ってきた!
『最高の花婿』に続いて監督・共同脚本を手掛けたのは、フィリップ・ドゥ・ショーヴロン。カトリック教徒のフランス人である監督は、自身もアフリカ系の女性と結婚し、そのリアルな体験を今回も惜しみなく注ぎ込んだ。さらに、変わりゆく世界情勢もリサーチし、婿たちの国での仰天話や、イースターなどの行事における民族間のギャップ、移民に対する差別や偏見、難民の受け入れなどのデリケートな異文化問題を、清々しいまでに強烈なジョークによって、見事なエンターテインメントへと昇華させた。
待望の四女の子供が生まれることを楽しみにしていたヴェルヌイユ夫妻。ところが、夫妻が婿たちの実家を訪ねて世界を旅して帰ると、新たな問題が勃発!婿たちは、普通に暮らしていてもパリで受ける<異文化ハラスメント>に耐えられず、海外移住を宣言。孫にも会えず、家族がバラバラになることに心を痛める母マリーは、ある“作戦”を思いつくが…。
(上映時間:98分 DCP上映)

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ジュディ
虹の彼方に

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© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019

1939年、ハリウッド黄金期を象徴する映画『オズの魔法使』の主人公ドロシー役に大抜擢されたジュディは、17歳にして一躍スターダムを駆け上がる。だが、華麗なるキャリアのスタートは、波乱万丈の人生の幕開けでもあった。まだ幼い頃から、スレンダーな体形をキープし、何時間も眠らずに働けるようにと、映画スタジオから薬漬けにされていたジュディは、彼女を支配下に置くための様々なハラスメントも受けていた。
その結果、不朽の名作『スタア誕生』で1955年にアカデミー賞®主演女優賞にノミネートされるなどの栄光と、不眠症や不安神経症に悩まされ入退院を繰り返すという闇を、幾度となく往復していたのだ。 そんなジュディが、47歳の若さで亡くなる半年前、1968年の冬に行われたロンドン公演の日々が今、明かされる。まるで命を燃やし尽くすようだったと証言される、ミュージカル史上最高峰の女優の最後のショーの全貌とは? 人の心にまっすぐに届く歌声とエモーショナルなパフォーマンスで、欧米を中心に数多くのファンから愛され続けているジュディが、没後50周年を迎えて、いよいよ日本にも熱い旋風を巻き起こす!
(上映時間:118分 DCP上映)

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最高の花婿

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© 2013 LES FILMS DU 24 – TF1 DROITS AUDIOVISUELS – TF1 FILMS PRODUCTION

フランスのロワール地方に暮らすヴェルヌイユ夫婦には、他人には相談できない悩みがあった。3人の娘たちが次々とアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚、様々な宗教儀式から食事のルールまで、異文化への驚きと気遣いに疲れ果てていた。そんな時、最後の希望だった末娘が、カトリック教徒の男性と婚約!しかし、大喜びの夫婦の前に現れたのはコートジボワール出身の黒人青年だった。しかも、フランス人嫌いの彼の父親が大反対。果たして、色とりどりの家族に愛と平和は訪れるのか?
(上映時間:97分 DCP上映)

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COMPLY+-ANCE

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©EAST FACTORY INC.

令和新時代、2020年国際的な一大イベントの開催を目前に控える日本では、日々、忖度やコンプライアンスがニュースのみならず日常会話においても語られ、明確な基準もないまま”自主規制”ばかりが増していく。
この現場に、一石二石、いや百万石を投じようと「日本において表現限界」に挑戦した本作。俳優、フィルムメーカー。モノクロ写真家としてマルチに活動する斎藤工が”齊藤工”名義で企画・原案・脚本・撮影・写真・声・総監督を務め、その思いに共鳴した監督、アーティスト、俳優、芸人が集結。コンプライアンスをテーマに音楽、実写、人形アニメーションなど多様な視点と表現が放たれた、近い未来の放送業界・映画界に警鐘を鳴らす類を見ない問題作が誕生した。
監督は齊藤が天才と賞賛し日本映画監督協会新人賞が数々の受賞歴を持つ鬼才・岩切一空ほぼ1人で全ての制作を手がける気鋭の人形映画作家・飯塚貴士、世界的アーティスト集団。そして齊藤自らもメガホンを取る。
(上映時間:70分 DCP上映)

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野火

この世界の片隅に

©SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
塚本晋也監督リモート舞台挨拶決定!
816日(日)12:30の回終了後(イベントは20分間)
詳細はイベントブログ『野火』リモートトークつき上映をご覧ください。

1959年に市川崑により映画化された大岡昇平の同名小説を塚本晋也の監督、脚本、製作、主演により再び映画化。日本軍の敗北が濃厚となった第二次世界大戦末期のフィリピン戦線。結核を患った田村一等兵は部隊を追放され、野戦病院へと送られる。しかし、野戦病院では食糧不足を理由に田村の入院を拒絶。再び舞い戻った部隊からも入隊を拒否されてしまう。空腹と孤独と戦いながら、レイテ島の暑さの中をさまよい続ける田村は、かつての仲間たちと再会する。戦場という異常な空間で極限状態に追い込まれた人間たちが描かれる。共演にリリー・フランキー、俳優デビュー作の「バレット・バレエ」以来の塚本監督作品への参加となるドラマーの中村達也。
(上映時間:87分 DCP上映)
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この世界の
(さらにいくつもの)
片隅に

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©2019こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会

この映画は、大ヒット映画『この世界の片隅に』の単なる長尺版ではない。250カットを超える新エピソードによって、これまで目にしていたシーンや人物像が、まったく異なる印象で息づきはじめる。『この世界の片隅に』を知る人も、知らない人も1本の‟新作“として体感することになるだろう。
すずの内面を大人の表現で魅せる女優のん、岩井七世(リン役)、細谷佳正(周作役)など、前作のキャストがパワーアップして再集結。さらに遊郭の女性テル役として花澤香菜が初参加。コトリンゴによる書き下ろしの新曲と共に、私たちを新たな世界へといざなう。
広島県呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。昭和19年、日本が戦争のただ中にあった頃だ。戦況が悪化し、生活は困難を極めるが、すずは工夫を重ね日々の暮らしを紡いでいく。
ある日、迷い込んだ遊郭でリンと出会う。境遇は異なるが呉で初めて出会った同世代の女性に心通わせていくすず。しかしその中で、夫・周作とリンとのつながりに気づいてしまう。だがすずは、それをそっと胸にしまい込む……。
昭和20年3月、軍港のあった呉は大規模な空襲に見舞われる。その日から空襲はたび重なり、すずも大切なものを失ってしまう。 そして、昭和20年の夏がやってくる――。
(上映時間:168分 DCP上映)

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スキャンダル

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©Lions Gate Entertainment Inc.

2016年、アメリカニュース放送局で視聴率NO.1を誇る「FOXニュース」に激震が走った! クビを言い渡されたベテランキャスターのグレッチェン・カールソンが、TV業界の帝王と崇められるCEOのロジャー・エイルズを告発したのだ。騒然とする局内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリーは、自身の成功までの過程を振り返り心中穏やかではなくなっていた。一方、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラは、ロジャーに直談判するための機会を得て――。
実在のスキャンダルを描いた本作、この事件を葬ってはならないと決意した『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアカデミー賞受賞脚本家がシナリオを書き上げ、シャーリーズ・セロンがプロデューサーに名乗りを上げ、遂に映画化が実現! シャーリーズ自らがメーガン・ケリーを演じ、アカデミー賞に輝いた『モンスター』を超える演技と絶賛される。グレッチェン・カールソンには、アカデミー賞女優のニコール・キッドマン。ケイラ・ポスピシルには、アカデミー賞にノミネートされた今旬女優のマーゴット・ロビー。その驚異の再現度を実現させたのは、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人として初めて受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)。今のハリウッドを背負う3大女優が、それぞれ立場も年代も違う女たちの、華麗なる戦いと逆転劇を鮮やかに体現した、本年度必見の傑作。
(上映時間:109分 DCP上映)

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ハスラーズ

ハスラーズ

© 2019 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

この映画は、2008年のリーマン・ショック後、急激に景気が悪化したニューヨークにて、ストリップクラブで働く4人のダンサーが中心となり、ウォール街の裕福な男たちから数年に渡って大金を巻き上げた、2013年に摘発された事件の実話に基づく。2013年から当事者や警察など関係者に取材を重ね、2015年に「NewYork Magazine」誌に掲載されたジェシカ・プレスラーによる記事“ザ・ハスラーズ・アット・スコア(原題:The Hustlers at Scores)” から着想を得て、製作された。
主演・製作総指揮は、女優としても活躍するラテンの歌姫ジェニファー・ロペスが務め、世界的に大ヒットした映画『クレイジー・リッチ』のコンスタンス・ウーがダブル主演。現在アメリカでブレイクしている人気女性ラッパーのカーディ・Bと、オリジナルの個性と存在感で高い人気を誇るシンガーでラッパーのリゾが、本作で映画女優デビューをしたことも話題となっている。ラッパーのアッシャーとGイージーもカメオ出演。ミュージックビデオさながらのスタイリッシュな映像、リアーナ、ジャネット・ジャクソン、リル・ウェイン、ブリトニー・スピアーズほか、2000年代前半のヒット曲やショークラブで定番のダンス・ナンバーがストーリーを彩る。脚本・監督・共同プロデューサーは、スティーヴ・カレルとキーラ・ナイトレイ主演による2012年の映画『エンド・オブ・ザ・ワールド』で映画監督デビューしたローリーン・スカファリア。女たちの女たちによる映画が完成した。
(上映時間:110分 DCP上映)

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ひまわり
50周年HDレストア版

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© 1970 – COMPAGNIA CINEMATOGRAFICA CHAMPION(IT) – FILMS CONCORDIA(FR) – SURF FILM SRL, ALL RIGHTS RESERVED.

<スペシャル特典>
『ひまわり』公開50周年を記念して、本作監督ヴィットリオ・デ・シーカのすべてを描くドキュメンタリー映画『ヴィットリオ・D』(日本未公開)本編DVDを、『ひまわり』のご入場者先着20名様にプレゼントいたします!
※有料鑑賞の方対象

『ヴィットリオ・D』
監督:マリオ・カナーレ アンナローザ・モッリ
出演:ヴィットリオ・デ・シーカ、ウディ・アレン、クリント・イーストウッド、フェデリコ・フェリーニ、ケン・ローチ
2009年/イタリア/VittorioD/95分/ステレオ/

1970年の初公開から50周年。日本で大ヒットした恋愛映画の金字塔。戦争で引き裂かられた男と女の悲しい愛の物語が、再びスクリーンに。
時代に運命を翻弄(ほんろう)された夫婦の悲劇を、名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督が情感豊かに描き出す。主演は、イタリアのを代表するソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。東西冷戦下、欧米では初の試みとなったソ連ロケを行い撮影された広大なひまわり畑の風景と、ヘンリー・マンシーニによる悲しみが漂うテーマ曲が深い余韻を残す。
(上映時間:107分 DCP上映)

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アングスト/不安

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©1983 Gerald Kargl Ges.m.b.H. Filmproduktion

渋谷哲也さん仮設のロビートーク
81日(土)時間未定
リモートトークイベント

テーマ『アングスト/不安』
※まぐまぐ!Liveアプリによる配信のみのイベントです
詳しくはイベントブログ『アングスト/不安』渋谷哲也氏仮設のロビートークを御覧ください
※イベントは終了しました。ありがとうございました。
ミニシアター押しかけトーク隊
「勝手にしゃべりやがれ!」
719日(日)
リモートトークイベント

ゲスト:荒井晴彦森達也白石和彌井上淳一(敬称略)
詳しくはイベントブログ『アングスト/不安』リモートトークを御覧ください

あまりに<異常>でほぼ「封印」されていた、途方もない傑作である。裁判の際、「女性が私のために恐怖で震えているのが大好きだ。それは中毒のようなもので、絶対に止まらない」「私は単に殺人への欲望から彼らを殺した」と語った、殺人鬼ヴェルナー・クニーセクが起こした1980年1月、オーストリアでの一家惨殺事件。約8年の刑期を終えて予定されていた釈放の1ヵ月前、就職先を探すために3日間のみ外出を許された際の凶行だった。決して世に放出してはならなかったこの狂人の異様な行動と心理状態を冷酷非情なタッチで描写した実録映画が『アングスト/不安』だ。斬新なカメラワーク、狂人のモノローグで綴る構造、そして全編徹底された冷たく陰鬱なトーン。
荒涼とした暗鬱の世界をとらえる映像はひたすらに暗く寂しく、静謐な空気のなか響く狂人の魂の囁きが異常性を際立たせる。描かれる内容もさることながら、作品自体が<異常>であり、その凄まじさは他に類を見ない映画史上に残る芸術性をも発揮、観る者の心に深い傷痕を残す。1983年公開当時、嘔吐する者や返金を求める観客が続出した本国オーストリアでは1週間で上映打切り。他のヨーロッパ全土は上映禁止、イギリスとドイツではビデオも発売禁止。アメリカではXXX指定を受けた配給会社が逃げた。ジェラルド・カーグル監督はこれが唯一の監督作。殺人鬼の心理を探るという崇高な野心のもと全額自費で製作、全財産を失った。発狂する殺人鬼K.を熱演したのは『U・ボート』(81)のアーウィン・レダー。
(上映時間:87分 DCP上映)
R15+

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デッド・ドント・ダイ

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©Credit:AbbotGenser/FocusFeatures©2019ImageElevenProductions,Inc.
© 2019ImageElevenProductions,Inc.AllRightsReserved.

ホラー映画の枠を突き破り、ゲーム、コミックなどあらゆるポップカルチャーで扱われてきたゾンビは、今や社会学や哲学といった学問のテーマにもなっており、その増殖の勢いはとどまるところを知らない。かつて『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』でヴァンパイア映画への偏愛を示したジャームッシュは、気心の知れた熟練スタッフと豪華キャストのファミリーを招集し、本格的なゾンビ映画の創造に挑戦。その“超”がつく話題作『デッド・ドント・ダイ』は、奇想天外なまでにユーモラスな生ける屍たちがうようよと現れ、血しぶきならぬ人間のおかしみがあふれ出す一作となった。日本でも大ヒットした『パターソン』でジャームッシュ組に加わったアダム・ドライバーが、「頭を殺れ!(KILL THE HEAD!)」を合言葉に、ライトセーバーならぬナタでばったばったと群がるゾンビを斬り捨てる驚愕シーンも炸裂。まさしく誰も観たことのない、愛すべきオンリーワンのゾンビ・コメディ・ムービーが完成した。
(上映時間:104分 DCP上映)
R15+

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ビッグ・リトル・ファーム
理想の暮らしのつくり方

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殺処分寸前で保護した愛犬のトッド。
その鳴き声が原因で大都会ロサンゼルスのアパートを追い出されたジョンとモリー。料理家の妻は、本当に体にいい食べ物を育てるため、夫婦で郊外へと移り住むことを決心する。しかし、そこに広がっていたのは200エーカー(東京ドーム約17個分)もの荒れ果てた農地だった―。
時に、大自然の厳しさに翻弄されながらも、そのメッセージに耳を傾け、命のサイクルを学び、愛しい動物や植物たちと未来への希望に満ちた究極に美しい農場を創りあげていく―。自然を愛する夫婦が夢を追う8年間の奮闘を描いた感動の軌跡。
(上映時間:91分 DCP上映)

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タゴール・ソングス

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仮設の映画館公式HP
http://www.temporary-cinema.jp/
仮設の映画館『タゴール・ソングス』
2020年5月12日(火)10:00-終了日未定
http://tagore-songs.com/temporary-cinema.html

非西欧圏で初めてノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴール。イギリス植民地時代のインドを生きたこの大詩人は、詩だけでなく歌も作っており、その数は二千曲以上にものぼります。「タゴール・ソング」と総称されるその歌々はベンガルの自然、祈り、愛、喜び、悲しみなどを主題とし、ベンガル人の生活を彩りました。そしてタゴール・ソングは100年以上の時を超えた今もなお、ベンガルの人々に深く愛されています。なぜベンガル人はタゴールの歌にこれほど心を惹かれるのでしょうか。歌が生きるインド、バングラデシュの地を旅しながらその魅力を掘り起こすドキュメンタリー。
監督は佐々木美佳。若干26歳、ドキュメンタリーの制作自体が今回初めての佐々木監督は、ドキュメンタリーの制作自体が今回初めての佐々木監督は、東京外国語大学在学中にベンガル文学に魅了され、その文化を知ってゆく過程でタゴール・ソングと出会いました。アカデミックなアプローチとは全く異なるドキュメンタリーという手法によって、過去と現在、さまざまな人々を繋ぐ“歌”の真の姿に迫る重層的な作品に完成させました。 日本人にとってはるか遠いベンガル地方で生まれた歌なのにも関わらず、タゴール・ソングは懐かしくも新鮮に心に響きます。唱歌や演歌のようなクラシックでスタンダードな歌でありつつ、瀧廉太郎の抒情性、宮沢賢治の荘厳さ、中島みゆきの気高さ、ブルーハーツの激情を併せ持ったような、国境や民族を越えて、今を生きる全ての人々に伝わる普遍性を持つ歌なのです。
(上映時間:105分 DCP上映)

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子どもたちをよろしく

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※イベントは終了しました。ありがとうございました。
舞台挨拶決定!
710日(金)
ゲスト:隅田靖監督
713日(月)
ゲスト:前川喜平(元文部科学省事務次官・本作企画)
※事前予約あり
詳しくはイベントブログ『子どもたちをよろしく』舞台挨拶を御覧ください
※イベントは終了しました。ありがとうございました。
舞台挨拶決定!
628日(日)14:45の回、上映後
ゲスト:寺脇研(企画・統括プロデューサー)
※定員30席
※事前予約あり
詳しくはイベントブログ『子どもたちをよろしく』寺脇研さん舞台挨拶を御覧ください

日本における地域社会や家族の崩壊などにより起こる、児童虐待、ネグレクト、貧困、社会的孤立、性的虐待、親のギャンブル依存、アルコール依存、子どもの自殺‥‥。子どもたちを取り巻く世界の闇を克明に描き出してゆきます。子どもたちはそれぞれの状況のなか、いかに傷ついて、なぜ〈いじめ〉をはじめ、くり返し、他人を追いつめ自分を追いつめて行くのか…。企画プロデュースには寺脇研、企画協力に前川喜平の元文部科学省コンビが強力タッグを組み、『ワルボロ』(2007)の隅田靖監督が、子どもたちの日常に潜む戦場を繊細に、そして鋭く描いた傑作の誕生です。
ある北関東の地方都市。今日も、デリヘルで働く優樹菜(21)は、貞夫(41)の運転する車に揺られている。 優樹菜の家庭は、実の母親・妙子と義父・辰郎とその連れ子の稔(14)の4人家族。辰郎は酒に溺れ、妙子と稔にDVを繰り返し、そして優樹菜を襲おうとする。母の妙子はまったくの無力で、見て見ぬふりの日々。優樹菜の義理の弟・稔は、血のつながってない姉に淡い恋心を抱くが・・・。
(上映時間:105分 DCP上映)

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娘は戦場で生まれた

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© Channel 4 Television Corporation MMXIX

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
アフタートーク決定!
74日(土)15:00回、上映後
ゲスト:渋谷哲也氏(ドイツ映画研究・東京国際大学教授)
※事前予約あり
詳しくはイベントブログ『娘は戦場で生まれた』渋谷哲也氏アフタートークを御覧ください

各国の映画人を衝撃と感動の渦に巻き込み、数々の映画賞を受賞。批評サイト・ロッテントマトにて批評家99%、観客97%(2019年12月12日付)と双方より高評価を獲得している傑作ドキュメンタリー映画がいよいよ公開となる。いまだ解決をみない未曽有の戦地シリア。本作は、2012年から都市アレッポ陥落となる2016年までが、若き母親ワアドの目を通して綴られていく。街で最後の一つとなった病院を運営する夫とともに戦場に残り、真実を映像に残すことを心に決めたワアドは、無差別な空爆で無残にも失われていく命、そして祖国を愛する人々の悲しみをひるむことなくカメラにおさめる。死と隣り合わせの中で彼女がとらえた貴重な映像は、戦争と女性、家族の有り様を現代的に、人間の根源的な愛情をもってつぶさに見つめ世界中を驚愕させた。
ジャーナリストに憧れる学生ワアドは、デモ運動への参加をきっかけにスマホでの撮影を始める。しかし、平和を願う彼女の想いとは裏腹に、内戦は激化の一途を辿り、独裁政権により美しかった都市は破壊されていく。そんな中、ワアドは医師を目指す若者ハムザと出会う。彼は仲間たちと廃墟の中に病院を設け、日々繰り返される空爆の犠牲者の治療にあたっていたが、多くは血まみれの床の上で命を落としていく。非情な世界の中で、二人は夫婦となり、彼らの間に新しい命が誕生する。彼女は自由と平和への願いを込めて、アラビア語で“空”を意味する“サマ”と名付けられた。幸せもつかの間、政府側の攻撃は激しさを増していき、ハムザの病院は街で最後の医療機関となる。明日をも知れぬ身で母となったワアドは家族や愛すべき人々の生きた証を映像として残すことを心に誓うのだった。すべては娘のために―
(上映時間:100分 DCP上映)

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恐竜が教えてくれたこと

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©2019 BIND & Willink B.V. / Ostlicht Filmproduktion GmbH

一週間のサマーバカンスを楽しむため、家族とともにオランダ北部のテルスヘリング島にやってきたサムは、11歳の男の子。思春期になりかけという年頃だが、この世のすべての生き物がいつか死を迎えることに気づいたサムは、「地球最後の恐竜は、自分が最後の恐竜だと知っていたのかな?」というまったく答えの見つからない哲学的な疑問に思い悩んでいた。そんなサムの前に現れた地元の少女テスは、眩いほどの快活な魅力にあふれ、予測不可能な言動で彼を振り回していく。
ところがママとふたり暮らしのテスには、不在の“パパ”をめぐる重大な秘密があった。12年間ずっと生き別れてきたパパに対するテスの切なる想いを知ったサムは、彼女が考案した奇想天外な秘密の作戦に協力することに。やがて、このひと夏の冒険は周囲の大人たちを巻き込んでサムに新たな世界を見開かせ、かけがえのない生きる喜びをもたらすのだった……。
オランダの新たな才能、ステフェン・ワウテルロウト監督の長編デビュー作『恐竜が教えてくれたこと』は、2015年青少年読書感想文全国コンクールの課題図書にも選定されたアンナ・ウォルツの児童文学「ぼくとテスの秘密の七日間」(フレーベル館刊)の映画化である。思春期の入り口に差しかかった主人公サムとちょっぴり大人びた美少女テスの淡い初恋、家族との微妙な関係、そして人生というものの複雑さに触れたサムの心の揺らめきを、等身大の子供の視点でいきいきと映し出す。
優れた児童映画は大人をも夢中にさせるとよく言われるが、ノスタルジーを誘う“ひと夏の思い出”という普遍的なテーマを探求し、2019年ベルリン国際映画祭などで数多くの賞を受賞した本作は、まさしくあらゆる世代の観客の胸に染み入る珠玉の逸品に仕上がっている。
(上映時間:84分 DCP上映)

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プリズン・サークル

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仮設の映画館公式HP
http://www.temporary-cinema.jp/
仮設の映画館『プリズン・サークル』
2020年5月16日(土)10:00-7月10日(金)18:00
http://www.temporary-cinema.jp/prison-circle/

「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。
監督は、『ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』など、米国の受刑者を取材し続けてきた坂上香。日本初となる刑務所内の長期撮影には、大きな壁が立ちはだかった。取材許可が降りるまでに要した時間は、実に6年。この塀の中のプログラムに2年間密着したカメラは、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死などで服役する4人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身につけていく姿を克明に描き出していく。
(上映時間:136分 DCP上映)

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精神0

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©2020 Laboratory X, Inc

仮設の映画館公式HP
http://www.temporary-cinema.jp/
仮設の映画館『精神0』
2020年5月2日(土)10:00-7月3日(金)18:00
http://www.temporary-cinema.jp/seishin0/

ベルリン国際映画祭をはじめ世界で絶賛された『精神』(08年)の主人公の一人である山本昌知医師が、82歳にして突然「引退」することになった。山本のモットーは「病気ではなく人を看る」「本人の話に耳を傾ける」「人薬(ひとぐすり)」。様々な生きにくさを抱えた人々が孤独を感じることなく地域で暮らしていける方法を長年模索し続けてきた。彼を慕い、「生命線」のようにして生きてきた患者たちは戸惑いを隠せない。引退した山本を待っていたのは妻・芳子さんと二人の新しい生活だった…。精神医療に捧げた人生のその後を、深い慈しみと尊敬の念をもって描き出す。
想田和弘監督自身が「期せずして“純愛映画”になった」と語る本作は、第70回ベルリン国際映画祭フォーラム部門〈エキュメニカル審査員賞〉を受賞。また、ニューヨーク近代美術館(MoMA) Doc Fortnight 2020のセンターピースとして上映されること早々に決定した。『港町』『ザ・ビッグハウス』を経て、さらに深化した「観察映画」の最新作は、そう、愛の物語だ。
(上映時間:128分 DCP上映)

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タレンタイム~優しい歌

タレンタイム〜優しい歌
タレンタイム〜優しい歌
タレンタイム〜優しい歌
タレンタイム〜優しい歌
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タレンタイム〜優しい歌
タレンタイム〜優しい歌

© Primeworks Studios Sdn Bhd

仮設の映画館公式HP
http://www.temporary-cinema.jp/
仮設の映画館『タレンタイム〜優しい歌』
2020年5月2日(土)10:00-2020年6月30日(火)21:00まで
(延長の可能性あり)

http://www.temporary-cinema.jp/talentime/

『タレンタイム〜優しい歌』

2009年7月25日、51歳の若さで亡くなったマレーシアの女性監督ヤスミン・アフマド。 アジア映画の未来への道しるべと期待された彼女の早すぎる死は世界中のファンを悲しませた。ヤスミンの最高傑作で、長編映画としての遺作になった『タレンタイム(原題)』(2009)が『タレンタイム〜優しい歌』の邦題で、ついに8年の時を経て、初の劇場公開となる。
ある高校で、音楽コンクール“タレンタイム” (マレーシア英語=学生の芸能コンテストのこと)が開催される。ピアノの上手な女子学生ムルーは、耳の聞こえないマヘシュと恋に落ちる。二胡を演奏する優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転校生ハフィズに成績トップの座を奪われ、わだかまりを感じている。マヘシュの叔父に起きる悲劇、ムルーとの交際に強く反対するマヘシュの母、闘病を続けるハフィズの母…。マレー系、インド系、中国系…民族や宗教の違いによる葛藤も抱えながら、彼らはいよいよコンクール当日を迎える……。
(上映時間:115分 DCP上映)

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巡礼の約束

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©GARUDA FILM

仮設の映画館公式HP
http://www.temporary-cinema.jp/
仮設の映画館『巡礼の約束』
2020年5月2日(土)10:00-2020年6月30日(火)21:00まで
(延長の可能性あり)

http://www.temporary-cinema.jp/junrei_yakusoku/

突然、聖地ラサへの巡礼にでると決めた妻。いったいなぜ?
夫は旅立った妻の後を追った……。
日本初のチベット人監督の劇場公開作と注目された『草原の河』のソンタルジャ監督最新作『巡礼の約束』。
チベットの圧倒的な風景のもと、巡礼の約束をひたすらに果たそうとする 家族それぞれの想いを描き、往年の名作『山の郵便配達』を彷彿とさせる物語である。
ある出来事から、前夫との約束を果たそうと巡礼にでる妻ウォマ。その妻を心配し、後を追ってくる夫ロルジェ。こころを閉ざしていた前夫との息子ノルウも母に会いにやってくるのだが……。
ウォマの意志を引き継ぐ、血のつながらぬ父と息子。ふたりはある日、母を亡くした一頭の仔ロバと出会い、ともに聖地ラサへと巡礼の道を歩きつづける。
夫役には、この映画の舞台であるチベット高原の東にあるギャロン出身の国際的歌手ヨンジョンジャ。民族衣装も美しい妻役は人気女優ニマソンソン。多くの候補者の中から「目」の魅力で選ばれた息子役スィチョクジャ、そして仔ロバの名演も忘れがたい。
(上映時間:109分 DCP上映)

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21世紀の資本

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©2019 BIND &2019 GFC (CAPITAL) Limited & Upside SAS. All rights reserved

『ウォール街』『プライドと偏見』『レ・ミゼラブル』『ザ・シンプソンズ』『エリジウム』…。
700ページを超える原作本とは異なり、映画版『21世紀の資本』は名作映画や小説などをふんだんに使い、過去300年に渡る世界各国の歴史を”資本”の観点から切り取ってみせる。世の中が成熟すると資本主義は平等になる、というクズネッツの定説をひっくり返した原作者トマ・ピケティは、「現代は第一次世界大戦前の不平等な時代に戻ってしまっている」と警鐘を鳴らす。
日本でも大きな社会問題となっている「格差社会」の真相を分かりやすく描いた、唯一無二の”学べる”映画。ピケティ自身が映画の監修・出演をこなし、世界中の著名な政治・経済学者とともに本で実証した資本主義社会の諸問題を映像で解説。世の中に『渦巻く格差社会への不満や政治不信。誰も正しく教えてくれなかった本当の答えがこの映画にはある。ピケティとの共同作業で、ニュージーランドを代表を代表するヒット監督ジャスティン・ペンバートンが描く、目からうろこの驚きに満ちた103分。昭和の高度経済成長や平成のリーマン・ショックは何だったのか?21世紀を生きる日本人必見の経済ムービーが登場。
(上映時間:103分 DCP上映)

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プリズン・サークル

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※イベントは終了しました。ありがとうございました。
ティーチイン決定!
614日(日)10:30の回、上映後
ゲスト:坂上香監督
詳しくはイベントブログ『プリズン・サークル』坂上香監督ティーチインを御覧ください

「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。
監督は、『ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』など、米国の受刑者を取材し続けてきた坂上香。日本初となる刑務所内の長期撮影には、大きな壁が立ちはだかった。取材許可が降りるまでに要した時間は、実に6年。この塀の中のプログラムに2年間密着したカメラは、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死などで服役する4人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身につけていく姿を克明に描き出していく。
(上映時間:136分 DCP上映)

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どこへ出しても恥かしい人

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仮設の映画館公式HP
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仮設の映画館『どこへ出しても恥かしい人』
2020年5月2日(土)10:00-2020年5月29日(金)23:59
https://hazukasiihito.shimafilms.com/news/149

ミュージシャン、画家、詩人としてカルト的人気を誇る友川カズキ。1974年 にレコードデビュー、代表曲に「生きてるって言ってみろ」、ちあきなおみに提供(作詞作曲)した「夜へ急ぐ人」などがある。画家としても活動を始め、1985年に初の個展を開催。その多彩な表現活動は、中上健次(作家)、大島渚(映画監督)ら多数の芸術家、文化人から惜しみない賛辞を浴びた。本作は、異形のアーティスト、友川カズキの2010年夏の記録を収めたドキュメンタリーだ。
一部では高く評価されながらも、広く大衆に受け入れられることはなく、川崎の小さなアパートで今も粛々と暮らしている友川。20年来、どっぷりのめり込んでいるのが競輪で、3年ぶりに会う大学生の四男までも競輪場に連れ出し指南するほどのハマりっぷり。本人は「競輪が病気なら、生涯治らないでほしい」と豪語する。いくら負けても大穴狙いで、競輪仲間には滅多に当たらないとも言われている。それでも、今日もまた一日の大半の時間を競輪場に出向くか、あるいは家でのレース予想に割いている。映画はその生活の一部始終をカメラに捉えていく。部屋のTVの前で、競輪場で、車券を握りしめて叫ぶ姿、近所の公園の噴水で水浴びをする姿、そして絵を描き、ライブで歌う姿……この現代にあって奇跡的ともいえる無頼詩人・友川カズキの慎ましくさえ見える日常の中で、もはやギャンブルや音楽というジャンルに収まりきらないほどの熱量が表出する。またこの映画の為に、石塚俊明、永畑雅人らと車中で演奏したシーンも見どころのひとつだ。
そして、冒頭から競輪の予想を外し続ける友川は果たして劇中で万車券を手にすることができるのか。その悲喜こもごもの顛末や如何に!?
(上映時間:64分 DCP上映)

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ナイブズ・アウト
名探偵と刃の館の秘密

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©Motion Picture Artwork © 2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
©Photo Credit: Claire Folger

一瞬先も読めない、巧みなストーリーテリング。そしてオールスターキャストたちの役との奇跡の一体化。ここに、究極のハイテンション・ノンストップ・ミステリーが誕生した!
ワールドプレミアとなったトロント国際映画祭では会場を熱狂で包み、映画批評サイトのロッテントマトで批評家/観客共に満足度96%という驚異の数字を叩き出した本作。全米公開されるや見事実写No.1の大ヒットを記録!アカデミー賞®︎の呼び声も高まっている。
監督は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン。もともとミステリーが大好きだった彼が、“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーに捧げ100%オリジナル脚本で撮り上げた。 事件の謎を解く個性的な名探偵ブノワ・ブランには、ジェームズ・ボンド役でおなじみのダニエル・クレイグ。さらに『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカ役、クリス・エヴァンスが一族の問題児を怪演する。事件の被害者である富豪のミステリー作家ハーランにクリストファー・プラマー。ほかジェイミー・リー・カーティス、トニ・コレット、マイケル・シャノン、ドン・ジョンソン、アナ・デ・アルマスと、スクリーンに出てくるだけで“クセ者感”満点の実力派たちが勢揃いした。
富豪作家の死の真相は?そして犯人の動機は?結末は絶対に言えないけれど、この面白さは観た後、すぐに誰かに伝えたくてたまらなくなるー。これぞミステリー映画の快感!誰も観たことのないエンターテインメント作品がついに公開される。
(上映時間:131分 DCP上映)

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スペシャルアクターズ

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©松竹ブロードキャスティング

※イベントは中止になりました。
詳しくはこちらをご覧ください

初日舞台挨拶決定!
328日(土)14:30の回上映後
ゲスト:
上田慎一郎監督
大澤数人さん、清瀬やえこさん、三月達也さん、
川口貴弘さん、南久松真奈さん、津上理奈さん、
山下一世さん

『カメラを止めるな!』旋風で、2018年度の日本映画界ならびに世界中の映画祭を席巻した上田慎一郎監督。大注目の劇場長編映画第2弾『スペシャルアクターズ』はまたもやワークショップで発掘した、個性豊かなノンスター俳優たち15人と抜群のチームワークを見せる快作に仕上がった! 本作は、「作家主義」×「俳優発掘」を揚げ、2013年に始動した【松竹ブロードキャスティングオリジナル映画プロジェクト】の第7弾企画となるもの。オリジナルの脚本の下、ワークショップで発掘した俳優たちによる演技が高い評価を受けている企画で、今回はシリーズ最多1500通を超える応募者があり、2日間のワークショップを経て、ユニークな経歴のメンバー15人が選出された。
主人公は緊張すると気絶してしまう売れない俳優の和人(大澤数人)。子供の頃に憧れていた超能力ヒーロー映画「レスキューマン」のVHSを擦り切れるほど見直しては自分を奮い立たせるが、なかなか世の荒波に立ち向かうことができない。そんな時、疎遠になっていた弟、宏樹(河野宏紀)が突然、和人の前に現れる。宏樹は日常の中で演じる仕事、つまり演じることを使った何でも屋「スペシャルアクターズ」に所属する俳優になっていた。家賃の支払いも滞る、うだつの上がらない和人を社長に会わせ、事務所に引き入れる宏樹。ある日、スペシャルアクターズに、カルト集団ムスビルから旅館を守ってほしいという依頼が入る。あろうことか、和人がカルト集団を撃退する計画の要となる役に選ばれてしまう。果たして和人はこのミッションを成功させることが出来るのか?
上田監督はワークショップでの佇まいと表現を厳選し、メンバーを決めた上でオリジナルストーリーを創作。メンバーの特性を最も生かす役割、シチュエーションを考えた結果、「演技による人助け」という物語が浮かび上がった。この物語には劇中のキャラクターたちの奮闘と、この企画に応募してきた生身の俳優たちの挑戦も重なりあっている。『カメラを止めるな!』を彷彿させる二転三転する予測不能な展開と溢れる映画愛。今回も、チームで何かを成し遂げようとする大人たちの健闘ぶりに、上田監督の不器用な表現者たちへの果てしない愛と優しい眼差しを感じるに違いない!
(上映時間:109分 DCP上映)

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彼らは生きていた

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© 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

イギリス帝国戦争博物館に所蔵されていた第一次世界大戦中に西部戦線で撮影された未公開映像を元に、ピーター・ジャクソン監督がモノクロの映像をカラーリング。3D技術を応用してリアルさを追求した。大戦当時は音を録音する技術がなかったため、音声は主に退役軍人のインタビュー音源を使用。一部の兵士の話す声や効果音などは新たにキャストを用いて演出し、今まで見たことの無いほどの鮮やかで臨場感あふれる戦争場面を復元。
当時の兵士たちの戦闘シーンだけでなく、休息時や食事など日常の様子も盛り込まれており、死と隣り合わせの状況でも笑顔を見せる兵士の姿が非常に印象的。異なるスピードで撮影されていた古い映像を24フレームに統一。戦士した仲間を埋葬するシーンや戦車の突撃、爆撃の迫力、塹壕から飛び出す歩兵たちなどを、アカデミー賞スタッフの力を総動員して、100年以上前の映像とは思えないほど緊迫感にあふれる映画に仕上げた。これまで、遠い過去の話としてしか捉えていなかった第一次世界大戦の戦場を、身近に、生々しくスクリーンに蘇らせることに成功。これぞまさに映画の力といべき、画期的な傑作ドキュメンタリー!
(上映時間:99分 DCP上映)
R15+

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フリーソロ

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© 2018 NGC Network US, LLC and NGC Network International, LLC. All rights reserved.
© 2018 National Geographic Partners, LLC. All rights reserved.

地面から垂直に切り立った数百メートルもの高さの岩壁を、非常時の命綱となるロープや安全装置を一切使用することなく、おのれの手と足だけを頼りに登っていく。そんな最もシンプルゆえに美しく、最も危険でもある究極のクライミング・スタイル“フリーソロ”。その驚くべき魅力を、余すところなくカメラに収めたドキュメンタリー映画が誕生した。ナショナル ジオグラフィック ドキュメンタリー フィルムズ製作による映画『フリーソロ』は世界各国で大反響を巻き起こし、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどでドキュメンタリーとしては異例の爆発的ヒットを記録。さらに全世界で45の賞にノミネートされ、本年度アカデミー賞® 長編ドキュメンタリー賞受賞をはじめ、2018トロント国際映画祭観客賞、2019英国アカデミー賞を受賞(共にドキュメンタリー部門)など、 20賞受賞の快挙を成し遂げた。冒頭から目を疑うような光景が続出し、誰もが手に汗を握り、息をのまずにいられない驚異の傑作、その全貌がついに明らかになる。
『フリーソロ』が描くのは、フリーソロ・クライミング界の若きスーパースター、アレックス・オノルドの途方もなく壮大な夢への挑戦である。世界中を駆けめぐって幾多のビッグウォールを攻略してきた彼が新たなターゲットに定めたのは、カリフォルニア州のヨセミテ国立公園にそびえ立つ約975メートルの断崖絶壁エル・キャピタン。見るからに雄大にして恐ろしいこの巨岩は、東京スカイツリー(634メートル)や世界一の超高層ビルとして名高いドバイのブルジュ・ハリファ(828メートル)以上の高さを誇るうえに、頂上へ向かう途中にいくつもの難所が待ち受け、プロクライマーや登山ファンの間ではロープなしの登攀は絶対不可能と囁かれていた。はたしてアレックスは、いかにしてその難攻不落の絶壁に立ち向かうのか……。
(上映時間:100分 DCP上映)

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リンドグレーン

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母国スウェーデンのみならず日本を含め世界中で愛され、読み継がれている児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン。数々の著作は、全世界100か国以上で翻訳され、多くの子どもたちに本の世界への扉を開き、その後の人生や価値観に大いなる影響を与え続けてきた。「長くつ下のピッピ」「ロッタちゃん」「やかまし村の子どもたち」シリーズをはじめ、すべてが代表作と呼べるほど有名な作品ばかりだが、どの作品においても、やんちゃな子どもたちが本から飛び出さんばかりの勢いで暴れまわる、生命力に満ちた豊かな世界観に魅せられる。彼らはみな大人顔負けの意志の強さを持ち、子どもならではの自由な発想力で、世界中の読者を夢中にさせてきた。
リンドグレーンという名に、いつしか親しみを覚えてきた私たちは、著作に登場する元気いっぱいのキャラクターに、どこかで彼女自身を重ねてきた節もある。スウェーデンでは紙幣になるほどの存在だが、実のところこの作家が、どんな人物だったのか、どんな人生を送ったのか、その創造の源を、北欧圏以外で詳しく知る人は少ないだろう。
本作が描き出すのは、リンドグレーンの16歳から10年に満たない、だが彼女の人生で最も激動といえる若かりし日々。兄弟姉妹とスモーランド地方の自然の中で伸び伸びと育ったアストリッドは、思春期を迎え、より広い世界や社会へ目が向きはじめる。教会の土地で農業を営む信仰に厚い家庭で育ちながら、“率直で自由奔放”な彼女は、次第に教会の教えや倫理観、保守的な田舎のしきたりや男女の扱いの違いに、息苦しさを覚え始めていた。そんな折、文才を見込まれ、地方新聞社で働き始めた彼女は、才能を開花させはじめる。しかしその矢先、アストリッドの人生は、予期せぬ方向へと進んでいく――。
なぜ、アストリッドは最も革新的で影響力のある稀有な作家になり得たのか、なぜいつまでも子どもの心を忘れず、理解できるのか――そのすべての答えが、ここにある。
(上映時間:123分 DCP上映)

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ひとよ

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©2019「ひとよ」製作委員会

2013年『凶悪』を世に送り出して以降、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、『孤狼の血』(18)など、毎年のように賞レースを席巻。6年間で手掛けた作品たちは、日本アカデミー賞をはじめとする数多の国内外映画賞で実に60以上もの受賞を果たし、名だたる俳優たちがいまもっとも出演を熱望する映画監督・白石和彌。いまを強く生きる人間たちへの賛歌を圧倒的な熱量で描いてきた白石和彌監督が「いつかは撮らねばならない」と感じていたテーマ【家族】へ、初めて真正面から挑み、15年前の事件によって家族の岐路に立たされた、ひとりの母親と子どもたち三兄妹のその後を描きます。
どしゃぶりの雨降る夜に、タクシー会社を営む稲村家の母・こはる(田中裕子)は、愛した夫を殺めた。
それが、最愛の子どもたち三兄妹の幸せと信じて。そして、こはるは、15年後の再会を子どもたちに誓い、家を去った—
時は流れ、現在。次男・雄二(佐藤健)、長男・大樹(鈴木亮平)、長女・園子(松岡茉優)の三兄妹は、事件の日から抱えたこころの傷を隠したまま、大人になった。抗うことのできなかった別れ道から、時間が止まってしまった家族。
そんな一家に、母・こはるは帰ってくる。 「これは母さんが、親父を殺してまでつくってくれた自由なんだよ。」 15年前、母の切なる決断とのこされた子どもたち。皆が願った将来とはちがってしまった今、再会を果たした彼らがたどりつく先は—
(上映時間:123分 DCP上映)

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火口のふたり

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©2019「火口のふたり」製作委員会

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
舞台挨拶決定!
315日(日)15:30の回、上映後
ゲスト:荒井晴彦監督
※ご予約不可、当日券のみ
※なるべくマスクをご着用のうえお越しください
※入口にある手指消毒用アルコールをご使用ください
※体調が悪いと判断した場合、ご入場をお断りすることがございます

本作は、09年「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」で山本周五郎賞、10年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞し、幅広い世代から絶大な支持を得る白石一文による著作の初の映画化となる。
映画化を快諾したという白石氏は、「『赫い髪の女』や『遠雷』の頃から荒井晴彦さんの脚本に魅せられてきた者のひとりとして、その荒井さんから映画化の話をいただき、一も二もなくすべてをお任せすることにした。しかも今回は自らメガホンを握って下さるという。原作者としてこれに優る光栄はない映画界の伝説ともいうべき荒井晴彦さんの手で、その光がよりなまなましく、妖しく観る者の心を照らし、身の内に眠っていた“おとこ”や“おんな”が強く喚起されんことを切に願っている。」と語り、映画化へ向けて期待の言葉を寄せている。
十日後に結婚式を控えた直子は、故郷の秋田に帰省した昔の恋人・賢治と久しぶりの再会を果たす。
新しい生活のため片づけていた荷物の中から直子が取り出した1冊のアルバム。
そこには一糸纏わぬふたりの姿が、モノクロームの写真に映し出されていた。
蘇ってくるのは、ただ欲望のままに生きていた青春の日々。
「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」
直子の婚約者が戻るまでの五日間。
身体に刻まれた快楽の記憶と葛藤の果てに、ふたりが辿り着いた先は―。
(上映時間:115分 DCP上映)
R18+

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男と女
人生最良の日々

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© 2019 Les Films 13 - Davis Films - France 2 Cinéma

1966年に大喝采を浴び、世界中が心を奪われた傑作フランス映画『男と女』。男女の機微を見事に描いた恋愛映画の金字塔として、いまなお語り継がれている。あれから53年。カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールをはじめ、アカデミー賞®で最優秀外国語映画賞を受賞した愛の物語がふたたび動き出す。
いまや記憶を失いかけている元レーシング・ドライバーの男ジャン・ルイ。過去と現在が混濁するなかでも、かつて愛した女性アンヌのことだけを追い求めていた。そんな父親の姿を見た息子は、アンヌのことを探し出す決心をする。そしてついに、別々の道を歩んでいた2人は再会を果たすことに。長い年月が過ぎたいま、アンヌとジャン・ルイの物語がまたあの場所から始まろうとしていた……。
アンヌを演じるのは、『男と女』でゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞し、アカデミー賞®においても主演女優賞にノミネートされた女優アヌーク・エーメ。類まれなる美貌と変わらぬ気品でスクリーンに華やかさを加えている。対するジャン・ルイも、前作に引き続き名優ジャン=ルイ・トランティニャンが続投。近年も『愛、アムール』(12)でセザール賞の主演男優賞に輝くなど高く評価されているが、年齢を重ねたがゆえの重厚な存在感で観る者を魅了する。
監督を務めたのは、フランスの巨匠クロード・ルルーシュ。エスプリに富んだ会話は、さまざまな男女を描き続けた“恋愛の名手”ならでは。1作目の名シーンを織り交ぜながら、新たなラブストーリーを紡いでみせた。そして、音楽を手掛けたのは、ルルーシュ監督の盟友で、昨年惜しくもこの世を去った作曲家のフランシス・レイ。お馴染みの「ダバダバダ…」のスキャットで始まる『男と女』のテーマ曲は、色褪せることのない名曲として愛され続けている。本作でも、遺作となった大人の色気を感じさせる曲の数々で愛のメロディを響かせ、作品に彩りを加えた。
(上映時間:90分 DCP上映)

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NO SMOKING

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©2019「NO SMOKING」FILM PARTNERS

日本のロックミュージックの黎明期を象徴する伝説のバンド「はっぴいえんど」、テクノというジャンルを生み出し、世界中の音楽ファンに衝撃を与えた「Yellow Magic Orchestra」の中心メンバーとして活動。80年代には松田聖子、中森明菜などの楽曲を手がけ、90年代以降は先鋭的なミニマルテクノ、アンビエント、エレクトロニカに傾倒。さらに00年代からは自身のルーツである20世紀半ばのポップミュージックに回帰し、一方でカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『万引き家族』のサウンドトラックをはじめとする劇伴作家としても知られる。ひとつのジャンルに留まることなく、常に変化を繰り返し、斬新にして普遍的な音楽を創造し続けている細野晴臣。稀代の音楽家である彼の50周年を記念して制作されたのが、ドキュメンタリー映画『NO SMOKING ノースモーキング』だ。監督は佐渡岳利。
細野の半生を振り返りながら、50年に及ぶ音楽活動の軌跡を追体験できる本作。音楽好きなモダンガールだった母親、英語が堪能でダンサーになりたかったという父親のもと、海外のポピュラー音楽に親しんでいた幼少期。大瀧詠一、松本隆、鈴木茂との出会いとはっぴいえんどの結成秘話。ソロ第1作「HOSONO HOUSE」からエキゾチック音楽への移行、そして「Rydeen」のヒットをきっかけにしたYMOの爆発的なブレイク。さらにアンビエントからワールドミュージックまでを網羅する幅広い音楽性、ヒット曲を数多く生み出した作曲家としてのキャリア、映画『銀河鉄道の夜』などから始まった劇伴作家としての側面などを、それぞれの時期の記録映像と細野のインタビューとともに辿っている。決まったスタイルに拘らず、常に新しいサウンドを求め、その音楽性を大きく広げてきた細野。その刺激的な変遷を再確認できることこそが、本作の核だろう。
(上映時間:96分 DCP上映)

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風の電話

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©2020 映画「風の電話」製作委員会

2011年に、岩手県大槌町在住のガーデンデザイナー・佐々木格さんが自宅の庭に設置した<風の電話>。死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから誕生したその電話は、「天国に繋がる電話」として人々に広まり、3万人を超える人々がこの場所を訪れている。
本作は、この電話をモチーフにした初めての映像作品である。難題と思われたこのテーマに挑戦したのは、『M/OTHER』『不完全な二人』の諏訪敦彦監督。主人公ハルを注目の俳優モトーラ世理奈が演じ、西島秀俊、西田敏行、三浦友和ら日本を代表する名優たちが、彼女の熱演を温かく包む。
現場の空気感まで切り取り、ドキュメンタリーのように俳優たちの 動きを映していく、諏訪監督ならではの手法で制作された本作。 共に旅をしたような、唯一無二の映画体験が観る人の人生にそっと刻まれる。
(上映時間:139分 DCP上映)

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家族を想うとき

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©Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2019

2016年カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、日本でも大ヒットを記録した『わたしは、ダニエル・ブレイク』。この傑作を最後に、一度は表舞台から降りたケン・ローチ監督。だが、同作のリサーチ中に社会の底辺で目の当たりにした〈現実〉が彼の心の中に生き続け、いつしか〈別のテーマ〉として立ち上がり、どうしても撮らなければならないという使命へと駆り立てた。引退表明を撤回した名匠が最新作で描いたのは、グローバル経済が加速している〈今〉、世界のあちこちで起きている〈働き方問題〉と、急激な時代の変化に翻弄される〈現代家族の姿〉だ。2019年のカンヌ国際映画祭では、「私たちがやらねばならないことはひとつ。耐えられないことがあれば、変えること。今こそ変化の時だ」という、公式上映後のケン・ローチ監督のスピーチがさらなる拍手を呼んだ感動作が、ようやく日本にもやって来る。
イギリス、ニューカッスルに住むある家族。ターナー家の父リッキーはマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立を決意。「勝つのも負けるのもすべて自分次第。できるか?」と本部のマロニーにあおられて「ああ、長い間、こんなチャンスを待っていた」と答えるが、どこか不安を隠し切れない。
母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。リッキーがフランチャイズの配送事業を始めるには、アビーの車を売って資本にする以外に資金はなかった。遠く離れたお年寄りの家へも通うアビーには車が必要だったが1日14時間週6日、2年も働けば夫婦の夢のマイホームが買えるというリッキーの言葉に折れるのだった。
介護先へバスで通うことになったアビーは、長い移動時間のせいでますます家にいる時間がなくなっていく。16歳の息子セブと12歳の娘のライザ・ジェーンとのコミュニケーションも、留守番電話のメッセージで一方的に語りかけるばかり。家族を幸せにするはずの仕事が家族との時間を奪っていき、子供たちは寂しい想いを募らせてゆく。そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう──。
(上映時間:100分 DCP上映)

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劇場版SOARA
LET IT BE
-君が君らしくあるように-

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©ALIVE THE MOVIE

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
舞台挨拶決定!
215日(土)
<1回目>
13:00の回上映後
<2回目>
15:25イベント開始(上映は15:45)


ゲスト:
吉田知央さん(神楽坂宗司 役)
植田慎一郎さん(宗像廉 役)
詳しくはイベントブログ劇場版SOARA『LET IT BE – 君が君らしくあるように – 』舞台挨拶を御覧ください
※イベントは終了しました。ありがとうございました。
2/15(土)のグッズ販売について
<1回目>
10:40~12:30(イベント開始前)
13:00の回のチケットお持ちの方のみがお買い求めいただけます。
購入時にご提示ください。 

<2回目>
17:30~19:45(映画終了後)
15:25の回のチケットお持ちの方のみがお買い求めいただけます。
購入時にご提示ください。

2.5次元に存在する架空の芸能事務所として、CD、アニメ、ライブ、舞台といった様々なメディアミックス展開を行う「ツキノ芸能プロダクション(通称ツキプロ)」、初の実写映画が遂に実現!
ツキプロ所属の音楽ユニット、「SOARA(ソアラ)」のはじまりの物語をお届けします。
「SOARA」メンバーの高校生時代を演じるのは、ネクストブレイク必至なフレッシュな俳優陣。大原空役をオーディションで選ばれ、見事主演の座を射止めて本作がデビューとなる堀田竜成。在原守人役を舞台「テニスの王子様」出身で数多くの舞台に出演している石渡真修。神楽坂宗司役をモデル、舞台、CM等で活躍中の吉田知央。宗像廉役をジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリストを経て、声優、舞台で注目を集める植田慎一郎。原作であるドラマCD、アニメと七瀬望の声を担当してきた沢城千春が七瀬望を演じている。
また、人気声優の江口拓也、土岐隼一がカメオ出演しているのも話題となっている。
音楽が大好きな少年・大原空は、中学二年生の時に授業の課題で一曲の歌、「LET IT BE」を作る。それを軽い気持ちで動画サイトにアップしたところ、一夜にして大ヒット。
一般のニュースにも取り上げられて、一躍時の人となったのだった。自信を持った空は楽曲制作に夢中になっていく。しかし、その後作った歌の評判はどれも思わしくなく、ついには空を攻撃するようなコメントも飛び交うように。
傷ついた空は、音楽に触れることをやめたのだった。 時は流れ、空は高校二年生となり、「三年生を送る会」のメンバーとして、校内を忙しく走り回っていた。会の目玉の一つとして、在原守人、神楽坂宗司、宗像廉、七瀬望と即席バンドを組んでライブをすることになったのだ。
(上映時間:103分 DCP上映)

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男はつらいよ
お帰り 寅さん

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©2019 松竹株式会社

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
ご来場者さまプレゼント
豪華3種ポストカード(1セット3種入り)
・歴代マドンナビジュアル1種、寅さんポスタービジュアル2種
※数量限定
※無くなり次第終了

かつて日本中を笑いと涙で包み、国民的人気を誇った映画シリーズ『男はつらいよ』。日本中を旅する主人公・車寅次郎、通称“寅さん”が、故郷の柴又に戻ってきては、家族や恋したマドンナを巻き込み、騒ぎを起こす。破天荒で、変わり者で、自由奔放。でも、その暖かく優しい人柄に誰もが魅了され、愛され続けた —
そして、第一作の公開から50周年となる2019年、第50作の最新作『男はつらいよお帰り寅さん』が誕生する。それは、新撮された登場人物たちの”今”を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇る寅さんのシリーズ映像が見事に紡ぎ合う、新たなる『男はつらいよ』の物語。
小説家の満男(吉岡秀隆)は、中学三年生の娘と二人暮らし。最新著書の評判は良いが、次回作の執筆にはいまいち乗り気になれないモヤモヤした日々。
なぜか夢の中には、初恋の人・イズミ(後藤久美子)が現れて悩みだす始末。
そんな時、妻の七回忌の法要で柴又の実家を訪れた満男は、毋・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)たちと昔話に花を咲かす。いつも自分の味方でいてくれた伯父・寅次郎(渥美清)との、騒々しくて楽しかった日々。あの寅さんへの想いが、蘇る —
(上映時間:116分 DCP上映)

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さよならテレビ

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今は昔。テレビは街頭の、お茶の間の、ダントツの人気者だった。豊かな広告収入を背景に、情報や娯楽を提供する民間放送は、資本主義社会で最も成功したビジネスモデルの一つだった。しかし、その勢いはもうない。「テレビは観ない」と公言することがクールだった時代を通り越し、今はテレビを持たない若者も珍しくない。マスメディアの頂点でジャーナリズムの一翼を担ってきたテレビが、「マスゴミ」と揶揄されるようになって久しい。これは市民社会の成熟か、あるいはメディア自身の凋落か…。今、テレビで、何が起きているのか? 『ホームレス理事長』『ヤクザと憲法』のクルーが、自社の報道部にカメラを入れた。
本作は東海テレビ開局60周年記念番組「さよならテレビ」(77分)に新たなシーンを加えた待望の映画化である。自らを裸にしていくかのような企画は、取材当初からハレーションを引き起こした。そして、東海地方限定で放送されるやいなや、テーマだけでなく、その挑発的な演出が、異例の大反響を呼んだ。番組を録画したDVDが、まるで密造酒のように全国の映像制作者に出回った。テレビの現場は日々、何に苦悩し、何を恐れ、どんな決断を迫られているのか。果たして、今のテレビにレゾンデートルはあるのか?
薄っぺらいメディアリテラシーは、もうたくさん。テレビの今を活写する。
(上映時間:109分 DCP上映)

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この世界の
(さらにいくつもの)
片隅に

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©2019こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
片渕須直監督舞台挨拶決定!
213日(木)16:20の回上映後
ゲスト:片渕須直監督
※イベントは終了しました。ありがとうございました。
ご来場者さまプレゼント
描き下ろしデザインオリジナルポストカード「明るうてええですね」を ご来場の方にプレゼント。
※先着順
※無くなり次第終了

この映画は、大ヒット映画『この世界の片隅に』の単なる長尺版ではない。250カットを超える新エピソードによって、これまで目にしていたシーンや人物像が、まったく異なる印象で息づきはじめる。『この世界の片隅に』を知る人も、知らない人も1本の‟新作“として体感することになるだろう。
すずの内面を大人の表現で魅せる女優のん、岩井七世(リン役)、細谷佳正(周作役)など、前作のキャストがパワーアップして再集結。さらに遊郭の女性テル役として花澤香菜が初参加。コトリンゴによる書き下ろしの新曲と共に、私たちを新たな世界へといざなう。
広島県呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。昭和19年、日本が戦争のただ中にあった頃だ。戦況が悪化し、生活は困難を極めるが、すずは工夫を重ね日々の暮らしを紡いでいく。
ある日、迷い込んだ遊郭でリンと出会う。境遇は異なるが呉で初めて出会った同世代の女性に心通わせていくすず。しかしその中で、夫・周作とリンとのつながりに気づいてしまう。だがすずは、それをそっと胸にしまい込む……。
昭和20年3月、軍港のあった呉は大規模な空襲に見舞われる。その日から空襲はたび重なり、すずも大切なものを失ってしまう。 そして、昭和20年の夏がやってくる――。
(上映時間:168分 DCP上映)

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おしえて!
ドクター・ルース

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※イベントは終了しました。ありがとうございました。
ライブ音声ガイド付き上映
21日(土)
ガイド:声なびシネマわかばさん
※音声ガイドご利用の方は、FMラジオとイヤホンをお持ちください。
※ガイド不要な方も、通常と同じくご覧いただけます。
※盲導犬のご入場もできます。

1981年ニューヨーク。日曜深夜、ラジオから流れるトーク番組「セクシャリー・スピーキング」に人々は夢中になった。誰も教えてくれない性のお悩みをズバリと解決するドクター・ルース。身長140センチ、強いドイツ訛りの彼女は、そのチャーミングなキャラクターで、たちまちお茶の間の人気者になった。性の話はタブーだった時代に、エイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押し、LGBTQの人々に寄り添ってきた。
家族をホロコーストで失った少女時代。 終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動。女性が学ぶことが難しかった時代に大学で心理学を専攻。アメリカに渡り、シングルマザーとなり娘を育てた。そして30歳の時に、3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会う。 自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。いつだって笑顔で前を向く“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。 ドクター・ルースが贈るポジティブで型破りな処方箋が日本に初上陸する!
(上映時間:100分 DCP上映)

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永遠の門
ゴッホの見た未来

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© Walk Home Productions LLC 2018

美術史上最も重要かつ人気の高い画家の一人、フィンセント・ファン・ゴッホ。生前に才能を認められず、孤独と共に生きたドラマティックなその人生は、これまで幾度も映像化されてきた。しかし、第75回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを飾り、ゴッホ役のウィレム・デフォーが男優賞を受賞、遂にはアカデミー賞®主演男優賞にもノミネートされた本作は、これまでとは全く異なるアプローチで、なぜゴッホの絵がこれほどまで長い年月にわたり、多くの人々の心をとらえて離さないのか、その核心に迫る。
ゴッホの魔法にかかると、見慣れていたはずのひまわりやアイリス、当たり前にそこにある星や月が不思議な魅力を放ち、観る者に“パラレルワールド”に踏み込んだような陶酔感をもたらす。それこそが、実際にゴッホの見ていた〈世界〉であり、彼は「自分だけに見えるその美しさを人々に伝えたい」という使命と情熱から絵筆をとったと考えたのが、同じ画家としてゴッホの作品と長年向き合ってきたジュリアン・シュナーベル。映画監督としても、『潜水服は蝶の夢を見る』でアカデミー賞®4部門にノミネートされ、カンヌ国際映画祭とゴールデン・グローブ賞の監督賞を獲得した偉才が、自然界の色と光という無限のパレットを自在に操り、スクリーンというカンバスに、ゴッホが見た〈夢〉を再現。ゴッホの目を通した〈世界〉を、自分の目で見ることが出来る──そんな驚くべき体験を与えてくれる、稀有なる映画を完成させた。
(上映時間:111分 DCP上映)

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真実
<特別編集版>

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©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
Photo L. Champoussin © 3B-分福-Mi Movies-France 3 Cinéma

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
是枝裕和監督ティーチイン決定!
125日(土)16:15開場/16:30上映
ゲスト:是枝裕和監督
詳しくはイベントブログ『真実<特別編集版>』是枝裕和監督ティーチインを御覧ください

豪華キャスト、スタッフとの言語と文化の違いを楽しみながら乗り越えていく、刺激的なチャレンジとなった『真実』は、日本人監督初となる、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に選出。更なる国際的な活躍に、映画界の期待がより一層高まる。
主演は、映画界の至宝、『シェルブールの雨傘』のカトリーヌ・ドヌーヴ。彼女の娘役に、『ポンヌフの恋人』のジュリエット・ビノシュ。その夫役に、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホーク。錚々たるキャストを迎え、母と娘の愛憎うず巻く感動ドラマが誕生した。さらに本作は、日本人監督初となる、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に決定。世界を股に掛けた、更なる活躍に早くも期待が高まる。
世界中にその名を知られる、国民的大女優ファビエンヌが、自伝本「真実」を出版。海外で脚本家として活躍している娘のリュミール、テレビ俳優として人気の娘婿、そのふたりの娘シャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、彼女の公私にわたるすべてを把握する長年の秘書─。“出版祝い”を口実に、ファビエンヌを取り巻く“家族”が集まるが、全員の気がかりはただ一つ。「いったい彼女は何を綴ったのか?」 そしてこの自伝に綴られた<嘘>と、綴られなかった<真実>が、次第に母と娘の間に隠された、愛憎うず巻く心の影を露わにしていき―。
(上映時間:119分 DCP上映)

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<片隅>たちと生きる
監督・片渕須直の仕事

<片隅>たちと生きる監督・片渕須直の仕事、画像メイン

©「片隅たちと生きる」製作委員会

映画『この世界の片隅に』の公開後 から約3年に亘り、100回を超える取材を重ね 監督・片渕須直の日々を追う。
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の制作、全国の映画館での舞台挨拶、その映画館に足を運ぶファン達との交流。そして、妥協なきリサーチの日々。
『この世界』を通じて見えてきたのは、数多くの<片隅>に生きる人々の姿。
彼らひとりひとりを大切にし、向き合ってきたのは、監督・片渕須直の生き方そのものではないだろうか。
(上映時間:95分 DCP上映)

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つつんで、ひらいて

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©2019「つつんで、ひらいて」製作委員会

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
広瀬奈々子監督舞台挨拶決定!
126日(土)16:45の回上映後
ゲスト:広瀬奈々子監督
詳しくはイベントブログ『つつんで、ひらいて』広瀬奈々子監督舞台挨拶を御覧ください

たとえば、本屋で平積みになった新刊本を手に取るとき。それも必ずしも自分のお気に入りの作家のものではない本にふれるとき。あなたを「動かしている」ものは何だろう。
それは本の装幀かもしれない。
菊地信義。空前のベストセラーとなった俵万智「サラダ記念日」をはじめ大江健三郎、古井由吉、浅田次郎、平野啓一郎、金原ひとみら1万5千冊以上もの本を手掛け、40年以上にわたり日本のブックデザイン界をリードしてきた稀代の装幀家です。本作は、美しく刺激的な本づくりで多くの読者を魅了し、作家たちに愛されてきた菊地の仕事を通して“本をつくること”を見つめた、おそらく世界初のブックデザイン・ドキュメンタリー。 監督は、是枝裕和・西川美和率いる映像クリエイター集団「分福」に籍を置き、『夜明け』で鮮烈なデビューを果たした新鋭・広瀬奈々子。手作業で一冊ずつデザインする指先から、本の印刷、製本に至る工程までを丁寧に綴り、ものづくりの原点を探ります。
本を取り巻く環境が急速な変化を遂げ、価値観が塗り替えられていく現代。「読者が欲しくなる本」をこしらえ続ける菊地の創作の秘密を紐解き、本をつくるひとびとの情熱と知恵を追いかけたこの映画は、本という表現の可能性をあらたに発見する冒険と言えるでしょう。
(上映時間:94分 DCP上映)

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真実
<吹替版>

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©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
Photo L. Champoussin © 3B-分福-Mi Movies-France 3 Cinéma

豪華キャスト、スタッフとの言語と文化の違いを楽しみながら乗り越えていく、刺激的なチャレンジとなった『真実』は、日本人監督初となる、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に選出。更なる国際的な活躍に、映画界の期待がより一層高まる。
主演は、映画界の至宝、『シェルブールの雨傘』のカトリーヌ・ドヌーヴ。彼女の娘役に、『ポンヌフの恋人』のジュリエット・ビノシュ。その夫役に、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホーク。錚々たるキャストを迎え、母と娘の愛憎うず巻く感動ドラマが誕生した。さらに本作は、日本人監督初となる、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に決定。世界を股に掛けた、更なる活躍に早くも期待が高まる。
世界中にその名を知られる、国民的大女優ファビエンヌが、自伝本「真実」を出版。海外で脚本家として活躍している娘のリュミール、テレビ俳優として人気の娘婿、そのふたりの娘シャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、彼女の公私にわたるすべてを把握する長年の秘書─。“出版祝い”を口実に、ファビエンヌを取り巻く“家族”が集まるが、全員の気がかりはただ一つ。「いったい彼女は何を綴ったのか?」 そしてこの自伝に綴られた<嘘>と、綴られなかった<真実>が、次第に母と娘の間に隠された、愛憎うず巻く心の影を露わにしていき―。
(上映時間:108分 DCP上映)

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ある船頭の話

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© 2019「ある船頭の話」製作委員会

※イベントは終了しました。ありがとうございました。
オダギリジョー監督舞台挨拶決定!
116日(木)
(1)15:00上映開始、上映終了後舞台挨拶(40分程度)
(2)18:20舞台挨拶(30分程度)、舞台挨拶後上映開始

ゲスト:オダギリジョー監督
詳しくはイベントブログ『ある船頭の話』オダギリジョー監督舞台挨拶を御覧ください

オダギリジョーが満を持して長編映画の初監督に挑戦したのが『ある船頭の話』だ。脚本は10年前に書き留めたオリジナルストーリー。年号が「平成」から「令和」に変わる今、文明の波や時代の移り変わりに直面した山あいの村を舞台に、「本当に人間らしい生き方とは何か」を世に問う問題作が生まれた。
近代化で橋の建設が進む川辺の村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチは、村人たちが橋の完成を心待ちにする中、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前に謎めいた少女が現れ、トイチの人生は大きく変わり始める……。
時代に取り残される主人公の船頭・トイチを演じるのは新藤兼人監督作品『石内尋常高等小学校 花は散れども』以来、11年ぶりの主演となる名優、柄本明。謎めいたヒロイン役には川島鈴遥を抜擢。トイチを慕い、多くの時間を共に過ごす村人・源三役には若手実力派、村上虹郎。ほかにも日本映画界を代表する多彩な顔ぶれが競演。その豪華さ、意外な起用には驚くはずだ。
元々、監督業に興味を持っていたオダギリだが、この10年間はその想いを封印してきた。その心を動かすきっかけとなったのは『恋する惑星』(94)、『ブエノスアイレス』(97)の撮影監督として知られる巨匠クリストファー・ドイルとの出会いだった。ドイルの監督作『宵闇真珠』(18)に主演した際、「ジョーが監督するなら、俺がカメラをやる」とバックアップを約束したのだ。
俳優として海外でも精力的に活動してきたオダギリのもとには国際派スタッフが集結。撮影監督のドイルのほか、衣装デザインには黒澤明監督の『乱』(85)で米アカデミー賞®を受賞したワダエミ、そしてアルメニア出身の世界的ジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが映画音楽に初挑戦。監督オダギリジョーが一流の才能を集め、比類なき作家性を発揮し、圧倒的な映像美と音楽で紡いだ、極上の物語が完成した。
(上映時間:137分 DCP上映)

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真実

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真実、画像1
真実、画像2
真実、画像3

©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
Photo L. Champoussin © 3B-分福-Mi Movies-France 3 Cinéma

豪華キャスト、スタッフとの言語と文化の違いを楽しみながら乗り越えていく、刺激的なチャレンジとなった『真実』は、日本人監督初となる、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に選出。更なる国際的な活躍に、映画界の期待がより一層高まる。
主演は、映画界の至宝、『シェルブールの雨傘』のカトリーヌ・ドヌーヴ。彼女の娘役に、『ポンヌフの恋人』のジュリエット・ビノシュ。その夫役に、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホーク。錚々たるキャストを迎え、母と娘の愛憎うず巻く感動ドラマが誕生した。さらに本作は、日本人監督初となる、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に決定。世界を股に掛けた、更なる活躍に早くも期待が高まる。
世界中にその名を知られる、国民的大女優ファビエンヌが、自伝本「真実」を出版。海外で脚本家として活躍している娘のリュミール、テレビ俳優として人気の娘婿、そのふたりの娘シャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、彼女の公私にわたるすべてを把握する長年の秘書─。“出版祝い”を口実に、ファビエンヌを取り巻く“家族”が集まるが、全員の気がかりはただ一つ。「いったい彼女は何を綴ったのか?」 そしてこの自伝に綴られた<嘘>と、綴られなかった<真実>が、次第に母と娘の間に隠された、愛憎うず巻く心の影を露わにしていき―。
(上映時間:108分 DCP上映)

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台湾、街かどの人形劇

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©2015 Bruce Spiegel

映画『戯夢人生』(93)など候孝賢映画の名脇役にして、布袋戯の大家である李天禄。長男・陳錫煌は、母の姓を継いだ事で父との間に深い葛藤が生まれ、自身が80歳を超えた今も、そのわだかまりは消える事はない。13歳から布袋戯の人形遣いとして芸を磨き、家を継ぐこと、名前を継ぐこと、芸を継ぐこと、親子でありながらも師弟であるが故の深く抜け出しがたい感情。どの時代にも共通する、親子のそして師弟の葛藤と、天命を知る者ゆえの闘いの記録が描きだされる。 若くして台湾アカデミー賞といわれる金馬奨最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、その後も金馬奨50周年記念作品『あの時、この時』をはじめ多くのドキュメンタリー映画を世に送り出している楊力州監督。本作では陳錫煌の人生から台湾の翻弄された歴史そのものを描き出し、大阪アジアン映画祭2019特集企画≪台湾:電影ルネッサンス2019≫で上映され、大きな話題となった。布袋劇とそれに関わる人々が体験した悲喜交々の出来事は、そのまま台湾の歴史であり、一世紀に及ぶ台湾の歳時記でもあるのだ。
(上映時間:99分 DCP上映)

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アイネクライネ
ナハトムジーク

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©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会

多くの熱狂的ファンを惹きつけてやまない大人気ベストセラー作家・伊坂幸太郎、絶大な支持を誇る稀代のシンガーソングライター・斉藤和義。時代を超えて圧倒的なリスペクトを集める2人の〈出会い〉が、この奇跡のラブストーリーのプロローグだ。伊坂にとって“初”にして“唯一”の恋愛小説集となる原作「アイネクライネナハトムジーク」は、かねてから斉藤ファンを公言していた伊坂が、斉藤から作詞のオファーを受け、「小説なら」と短編「アイネクライネ」を書き下ろし、それに楽曲「ベリー ベリー ストロング〜アイネクライネ〜」で応えた斉藤に、再び伊坂が短編「ライトヘビー」を書くという夢のような交流から生まれた。これに新たな4編が加わり、伊坂らしい伏線と名言が散りばめられた6章からなる連作小説集が完成。待望の映画化にあたり「映像化するなら彼にお願いしてみたい」と伊坂がラブコールを送ったのは、恋愛群像劇の名手として今最も注目を集め、『愛がなんだ』で各地の劇場で満席続出の大ヒットを放った新鋭監督・今泉力哉。脚本は『アヒルと鴨のコインロッカー』など伊坂原作に定評のある鈴木謙一。音楽を手がけたのは無論、斉藤だ。物語のキーとなる主題歌「小さな夜」を書き下ろし、グルーヴィーなサウンドで全編を彩る。物語と映像と音楽のこれ以上ない才能の緊密な連携。心地よい余韻が広がる、本作独特の世界観の魅力がここにある。
(上映時間:119分 DCP上映)

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嵐電

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©Migrant Birds/Omuro/Kyoto Univercity of Art and Design

京都の嵐電の街。鎌倉からやって来たノンフィクション作家の平岡衛星は、嵐電の走る線路のそばに部屋を借り、嵐電にまつわる不思議な話を集める取材を開始する。そこには、衛星と衛星の妻・斗麻子が、且つて嵐電の街で経験した出来事を呼び覚ます目的があった。
京都に修学旅行で、青森からやって来た女子学生・北門南天は、嵐電の駅で、電車を8ミリカメラで撮影する地元の少年・子午線を見かける。「夕子さん電車」という京菓子のマスコットキャラクターをラッピングした電車を見たカップルは幸せになれるという都市伝説に導かれるように、南天は子午線に恋をするが、子午線は「俺は電車だけやねん」と南天に目もくれない。だが、南天は自身の運命を信じるように、修学旅行の仲間も振り切って、子午線に突き進む。
太秦撮影所の近くのカフェで働く小倉嘉子は、撮影所にランチを届けた折、俳優の京都弁の指導をする事になり、東京から来たそれほど有名ではない俳優・吉田譜雨と台詞の読み合わせを行う。初めて演技を経験する嘉子は、譜雨と擬似的な男女関係を演じる過程で、自分でも気づかないうちに譜雨に魅かれていく。嘉子は譜雨からの、一緒に嵐電に乗って嵐山の河原で台詞の指導をして欲しいという名目のデートを受け入れる。
嵐電の街に紛れ込んで、まるで出られなくなったような三組の男女の恋と愛の運命が、互いに共振を起すように進んで行く。
(上映時間:114分 DCP上映)

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