2024年
10月 26日~
11月 1日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
ウォーリアー
©2011 - Lionsgate Films Inc.
チケット料金:1,600円均一(各種割引適用外、無料鑑賞なし)
※上映開始時間30分以降のご入場はできません
※予約不可、当日券のみ(イベント時は予約を受け付ける場合あり)
※ご来館の際はこちらをご一読ください
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ご来場者さまプレゼント
ポスタービジュアルA5サイズミニポスター
※画像はイメージです。
※先着順でプレゼント。数量限定のため、配布期間内でもなくなり次第終了となります。
※お一人様一回のご鑑賞につき1点の配布。
※劇場により数に限りがあります、あらかじめご了承ください。
※プレゼントは非売品になります。転売はご遠慮ください。
2011年の米公開時は、父親役のニック・ノルティのアカデミー賞助演男優賞ノミネート、「クエンティン・タランティーノが選ぶ2011年の映画ベスト9」に選ばれるなど評価が高かったにも関わらず、日本では劇場未公開だった本作。
しかし口コミで評判が広がり、Filmarksでは☆スコア4.1(※2024年8月24日時点)の高評価と熱いレビューを集め続け、ついにこの度、初の全国上映となった。
ジョエル・エドガートン、トム・ハーディが演じるのは、父親のアルコール中毒により家庭が崩壊し、離ればなれになった兄弟。父親から逃れた先で母を失い、父と兄を憎むトミー(トム・ハーディ)。しばらくは父と暮らしていたが、今は物理教師の職につき幸せな家庭を築いているブレンダン(ジョエル・エドガートン)。それぞれの事情から大金が必要になった二人は、奇しくも同時に総合格闘技大会「スパルタ」のリングへと歩みを進めることになる。二人が背負うものとは?そしてリング上でぶつかり合う感情のゆくえは?
家族、兄弟の心に染み渡る人間ドラマと、胸を揺さぶるあの激闘を、ぜひ全国の劇場で体感してください。
(上映時間:140分)
2024年
10月 26日~
11月 1日
※火曜日、水曜日定休
川越スカラ座閉館回避プロジェクト応援企画
Jホラーの父・鶴田法男× 特殊メイクアップアーティスト・中田彰輝presents
川越スカラ座ハロウィン映画祭
※上映開始時間30分以降のご入場はできません
※予約不可、当日券のみ(イベント時は予約を受け付ける場合あり)
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アフタートーク決定
10月 26日『Z-ゼット-果てなき希望』15:40の回上映後
ゲスト: 鶴田法男
監督、 小原徳子
(旧:木嶋のりこ)さん 田中美晴
さん他
10月 27日『デモンズ』15:40の回上映後
ゲスト: 永江二朗
監督<『きさらぎ駅』監督、日本映画監督協会理事>、 鶴田法男
監督
10月 31日『デモンズ』15:40の回上映後
ゲスト: 鶴田法男
監督、 中田彰輝
さん
11月 1日『Z-ゼット-果てなき希望』15:40の回上映後
ゲスト: 鶴田法男
監督、 中田彰輝
さん
<上映作品>
Z-ゼット-果てなき希望
デモンズ
戦慄のリンク
2024年
11月 2日~
11月 8日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
風が吹くとき
© MCMLXXXVI
上映時間未定
アニメーション映画『風が吹くとき』は、1986年に英国で制作され、翌1987年に日本でも劇場公開された。「スノーマン」や「さむがりやのサンタ」で知られる作家・イラストレーターのレイモンド・ブリッグズが、マンガのようなコマ割りスタイルで描いた同名の原作「風が吹くとき」(あすなろ書房刊)を、自らも長崎に住む親戚を原爆で亡くした日系アメリカ人のジミー・T・ムラカミ(『スノーマン』)が監督。音楽を元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズが手掛け、主題歌「When
the Wind
Blows」をデヴィッド・ボウイが歌っている。さらに『戦場のメリークリスマス』(1983)で生まれたボウイとの友情から、日本語(吹替)版を大島渚監督が担当。また、主人公の夫婦ジムとヒルダの声を森繁久彌と加藤治子が吹き替えたことでも大きな話題を呼んだ一作だ。
本作はしかし、ブリッグズの愛らしいキャラクターと温かみのあるタッチからは想像がつかないほど、核戦争の恐怖を強く訴える物語でもある。日本での初公開から37年を経た現在でも、SNSでは「当時鑑賞してトラウマになった」というファンも少なくない。ブリッグズはなぜ核の恐怖を描いたのか?原作が描かれた1982年当時は、米国とソ連(現ロシア)が数万発もの核兵器を保有し、軍拡競争を繰り広げた冷戦時代の真っ只中。本作で観客を唖然とさせるシーンの一つに、「3日以内に核戦争が起こる」というニュースを聞いたジムとヒルダ夫妻が、政府が発行する「PROTECT
AND
SURVIVE(守り抜く)」というガイドブックを参考に、自宅でドアとクッションを使った核シェルターを作る場面がある。今見ると、あまりにもナンセンスな内容だが、実は、この冊子は現実に存在し、1974年から80年まで英国政府がテレビCMやリーフレットなどの形で配布していたものである。こうした政府の姿勢に強い憤りを抱いたことも、ブリッグズが『風が吹くとき』を描いた理由の一つとなっている。
図らずも、今年2024年はアカデミー賞7部門を受賞した『オッペンハイマー』も日本で公開された。1970年生まれのクリストファー・ノーラン監督は、オッペンハイマーという人物を映画の題材に選んだ理由を問われると「私が育った1980年代のイギリスは核兵器や核の拡散に対する恐怖感に包まれていたんです」と語り、子供時代に本作を観ていたとも話している。これはブリッグズが『風が吹くとき』を描いた時期とも重なり、いかに当時、多くの人々が核戦争の脅威を身近に感じていたかが分かる。国際情勢が大きく揺らぎ、再びリアリティを増す核戦争の脅威について警鐘を鳴らすべく、唯一の被爆国であるこの日本でも『風が吹くとき』が蘇る。
(上映時間:85分)
2024年
11月 2日~
11月 15日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
ヒットマン
© 2023 ALL THE HITS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
上映時間未定
アカデミー賞5回ノミネート、ゴールデングローブ賞2回受賞、英国アカデミー賞2回受賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞2回受賞の名匠リチャード・リンクレイター監督、待望の最新作は、『トップガン
マーヴェリック』で一躍脚光を浴びた俳優グレン・パウエルを主演と共同脚本に迎え、偽の殺し屋に扮したおとり捜査官として警察に協力した人物の実話にインスパイアされた作品『ヒットマン』。
本作は、ノワール、ロマンス、スリラー、強盗、コメディ……さまざまなジャンルの要素が少しずつ組み合わさっている。監督のリンクレイターは、これまで実験的な作品からエンタメ作品まであらゆる分野にチャレンジし成功を収めてきた。本作はその大胆なキャリアを積んできたリンクレイター作品のジャンルとキャラクターの集大成といえる。
ゲイリー・ジョンソンは1990年頃から偽の殺し屋として警察に協力しはじめ70人以上を逮捕に導いたスゴ腕潜入捜査官。本作は彼の活動について2001年「テキサス・マンスリー」誌に掲載された記事が基となっている。
記事によるとゲイリー(1947ー2022)はテキサスで2匹の猫と暮らし、地方検事局で働きながら、講師として地元のコミュニティカレッジで心理学などを教えていたという。「テキサス・マンスリー」誌の記事では映画に登場する依頼者の基となった数々のエピソードが語られている。
(上映時間:115分)
2024年
11月 2日~
11月 15日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
うんこと死体の復権
©2024「うんこと死体の復権」製作委員会
上映時間未定
「グレートジャーニー」で知られる探検家で医師でもある関野吉晴はアマゾン奥地の狩猟採集⺠と
の暮らしを通して、自然とヒトとの関係について考え続けてきた。そして、2015年から『地球永住計画』というプロジェクトを始める。この地球で私たちが生き続けていくためにはどうしたらいいかを考える場だ。関野はそこで3人の賢人に出会う。
野糞をすることに頑なにこだわり、半世紀に渡る野糞人生を送っている伊沢正名。
うんこから生き物と自然のリンクを考察する生態学者の高槻成紀。
そして、死体喰いの生き物たちを執拗に観察する絵本作家の舘野鴻 。
3人の活動を通して、現代生活において不潔なものとされるうんこ、無きモノにされがちな死体を見つめると、そこには無数の生き物たちが織りなす、世の中の常識を覆す「持続可能な未来」のヒントが隠されていた...。
初監督を務めた 75歳の探検家・関野吉晴をプロデューサーとして支えるのは、『なぜ君は総理大臣 になれないのか』や『国葬の日』などで近年注目のドキュメンタリー映画を制作するネツゲンの前田
亜紀と大島新。これまで関野が出演するテレビ番組や映画を手がけた縁からタッグを組んだ。二人
が敬愛する関野が4年をかけてあらたに挑んだ、いのちの循環をたどる”旅”は果たしてどんな結末になるのか。
(上映時間:106分)
2024年
11月 9日~
11月 15日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
サユリ
上映時間未定
神木家は、夢のマイホームへと引っ越してきた。父親の昭雄(梶原善)が郊外にある中古の一軒家を購入したのだ。
高校に通う快活な長女・径子(森田想)は自室を持てることを喜び、中学3年の長男・則雄(南出凌嘉)はバルコニーからの景色を眺め、新生活にワクワクした。が、小学5年生で怖がりの弟・俊(猪股怜生)だけは何かを感じ、不安な気持ちだった。
別居していた祖父母、章造(きたろう)と春枝(根岸季衣)も一緒に暮らすことになったのだが、春枝は認知症が進んでおり、引っ越し早々、径子とその母親の正子(占部房子)を間違えたり、ひたすらある一点を見つめ続けてしまったり。
則雄は学校で隣のクラスの女生徒、初対面の住田(近藤華)に突如「気をつけて」と話しかけられ困惑する。住田には霊感があるようだ。すると理不尽な出来事が神木家を襲っていく。弟思いの径子が俊に暴力を振るい、翌日には父の昭雄が死んだ。連鎖するように、祖父の章造も──。
しばらく登校しない則雄を心配した住田が訪れ、忠告した。「あの家、早く出て行って! 出ていかないとみんな……」。彼女の言葉通りに家では則雄の目の前で、弟、姉、母親が次々と怪死を遂げてゆく。
追い詰められ、テーブルの下に隠れるも怯えたままパニック状態の則雄。すると、不気味な笑い声とともに、謎の少女が近づいてきた。そこに現れ、救ってくれたのはすっかりボケていたはずの、春枝ばあちゃんであった。
「夢じゃなかったか。すっかり目が覚めてしまったわい。みんな死んだんか?」
「なんやチラチラ見えとったアレが、全部やりおったか?」
そして意気消沈した則雄に発破をかけ、ばあちゃんは「残されたワシらに何ができる?」と問い、さらにこう雄叫びを上げたのだ。
「いいか。ワシら二人で、さっきのアレを、地獄送りにしてやるんじゃ! 復讐じゃあ!!!!」
(上映時間:108分)
2024年
11月 16日~
11月 29日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
国境ナイトクルージング
© 2023 CANOPY PICTURES & HUACE PICTURES
上映時間未定
主演は、21年に日本でもスマッシュヒットを記録した『少年の君』での真に迫る演技が記憶に新しい、人気実力を兼ね備えたチョウ・ドンユイ。『イロイロ
ぬくもりの記憶』(13)で世界の映画祭を席巻したアンソニー・チェン監督と2度目のタッグを組んだ本作は、第76回
カンヌ国際映画祭<ある視点部門>に出品され、ハリウッド・レポーターが選ぶ<カンヌで見るべき20本>に選出されるなど称賛を浴び、第96回
アカデミー賞国際長編映画賞のシンガポール代表となった。国境沿いの街で偶然出会った3人の男女のわずか5日間を、瑞々しく詩情豊かに綴る青春映画の新たなる傑作が誕生した。
母からのプレッシャーに心を壊したエリート社員。オリンピック出場を断念した元フィギュアスケーター。勉強が苦手で故郷を飛び出した料理人。挫折をひた隠し、閉塞感の中で縮こまる3人が、中国と北朝鮮の国境の街、延吉に流れ着いた。磁石のように引き寄せられ、数日間を気ままに過ごす彼ら。深入りせずに、この瞬間をひたすら楽しむ、それが暗黙のルールだ。過去も未来も忘れ、極寒の延吉をクルーズするうちに、凍りついていた孤独がほどけていった。
(上映時間:100分)
2024年
11月 16日~
11月 29日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
私は憎まない
©Filmoption ©Famille Abuelaish
上映時間未定
「医療でイスラエルとパレスチナの分断に橋を架ける」。ガザ地区の貧困地域、ジャバリア難民キャンプ出身の医師で、パレスチナ人としてイスラエルの病院で働く初の医師となったイゼルディン・アブラエーシュ博士は産婦人科でイスラエル人とパレスチナ人両方の赤ちゃんの誕生に携わってきた。彼は、ガザからイスラエルの病院に通いながら、病院で命が平等なように、外の世界でも同じく人々は平等であるべきだと、分断に医療で橋を架けようとする。しかし2009年、両者の共存を誰よりも望んできた彼を悲劇が襲う。彼の自宅がイスラエル軍の戦車の砲撃を受け、3人の娘と姪が殺されたのだ。砲撃直後、博士の肉声をイスラエルのテレビ局が生放送し、彼の涙の叫びはイスラエル中に衝撃と共に伝わった。その翌日、博士は突然、テレビカメラの前で憎しみではなく、共存を語りだす。イスラエル政府に娘の死の責任を追求するも、決して復讐心や憎しみを持たない彼の赦しと和解の精神は、世界中の人々に感動を与え、“中東のガンジーやマンデラ”とも呼ばれる存在となる。しかし2023年10月7日のハマスのイスラエルへの攻撃、それ以降のガザへの攻撃を経て、彼の信念は再び試されることになる。
(上映時間:92分)
2024年
11月 30日~
12月 13日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
劇場版
荒野に希望の灯をともす
上映時間未定
アフガニスタンとパキスタンで35年に渡り、病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた、
医師・中村哲。
戦火の中で病を治し、井戸を掘り、用水路を建設した。
なぜ医者が井戸を掘り、用水路を建設したのか?
そして中村は何を考え、何を目指したのか?
中村の誠実な人柄が信頼され、医療支援が順調に進んでいた2000年。
思いもよらぬ事態に直面し、中村の運命は大きく変わる。
それが“大干ばつ”だ。
渇きと飢えで人々は命を落とし、農業は壊滅。
医療で人々を支えるのは限界だった。
その時、中村は誰も想像しなかった決断をする。用水路の建設だ。
大河クナールから水を引き、乾いた大地を甦らせるというのだ。
しかし、医師にそんな大工事などできるのか?
戦闘ヘリが飛び交う戦火の中で、無謀とも言われた挑戦が始まった―。
戦火のアフガニスタンで21年間継続的に記録した映像から、
これまでテレビで伝えてきた内容に未公開映像と現地最新映像を加え劇場版としてリメイク。
混沌とする時代のなかで、より輝きを増す中村哲の生き方を追ったドキュメンタリー。
(上映時間:90分 )
2024年
11月 30日~
12月 13日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
ココでのはなし
©2023 BPPS Inc.
上映時間未定
※本作のムビチケオンライン券はご使用いただけます
本作は、東京オリンピック開催直後のゲストハウスを舞台に、住み込みで働く詩子とそこに集う人々の交流と愛おしい日々を描いたヒューマンドラマ。
ワルシャワ国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、すでに10以上の海外の映画祭で上映され、市井の人々への温かい眼差しと美しい映像で評価を得ている。
主人公の詩子には、『猫は逃げた』(今泉力哉監督)で注目を浴び、2024年は『SUPER HAPPY
FOREVER』(五十嵐耕平監督)『夜のまにまに』(磯部鉄平監督)と主演・メインキャスト作が続く山本奈衣瑠。
若者たちの心の拠り所となる泉さんを日本映画を牽引してきた吉行和子が演じ、小柄な身体で纏う風格とチャーミングな役どころで魅了する。
さらに、俳優として多くの作品に出演し『DitO』で監督デビューを果たした結城貴史、『MONDAYS』(竹林亮監督)『Cloud
クラウド』(黒沢清監督)など話題作への出演が続く三河悠冴、映像や舞台を中心に活躍の場を広げる生越千晴、そして多芸多才で愛されるモト冬樹など、世代を超えて才能あふれる演技人が集結した。
監督は本作が長編デビューとなる、こささりょうま。
MVやテレビドラマで培った確かな手腕で、今を切に生きる若者たちの機微と営みを丁寧に紡ぎ出す。
主題歌「36.5」は、東京府中発のギターロックバンド「kobore」による書き下ろし楽曲。日々懸命に生きる人々に寄り添うメッセージソングで、共感を呼ぶ。
また、ゲストハウスの聖地として知られ、日本のみならず世界中から宿泊者を迎える「toco.」で撮影を敢行。築100年超の日本母屋を残した景観が、映画の世界観を引き立てている。
(上映時間:86分)
2024年
12月 14日~
12月 27日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
至福のレストラン三つ星トロワグロ
© 2023 3 Star LLC. All rights reserved.
上映時間未定
チケット料金
一般 2,800
シニア&U25割 2,500 円
障がい者 2,000円(要手帳)
※本作の前売券(紙券、ムビチケオンライン)はご使用可能です
※サービスデー料金適用なし
※無料鑑賞なし
2014年にヴェネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞、2016年にはアカデミー賞🄬名誉賞を受賞し、〈現存する最も偉大なドキュメンタリー作家〉の称号を手にしたフレデリック・ワイズマン監督。樹々と湖に囲まれた印象派の絵画のようなフランスの村ウーシュに佇む<トロワグロ>を訪れ、レストランと料理に魅了されて撮影を熱望。バレエ・美術などのアート分野から、医療・教育・行政など福祉分野まで、あらゆる業界に踏み込んできた巨匠が、94歳にしてはじめて料理芸術の世界に挑んだ。2022年からスタートした撮影と編集を経て完成した本作は、2023年全米映画批評家協会賞ノンフィクション映画賞を始め、数々の誉れ高いドキュメンタリー映画賞を独占している。
数ある三つ星レストランの中でも、世界の美食家たちが生涯で一度は訪れたいと願うことでも名を馳せる〈トロワグロ〉とは、トロワグロ・ファミリーが、1930年にフランスの中部で創業したフレンチレストランだ。映画では、2017年に建築家パトリック・ブシャンが建てた、自然と解け合うレストランを主な舞台に、オーナーシェフ3代目ミッシェルと4代目セザール、さらにスタッフたちの終わりのない食への追及の日々を捉える。
試行錯誤を繰り返し新しいメニューが創造されるエキサイティングな瞬間、厨房でシェフたちが丹念に調理する過程、ホールスタッフの洗練されたサーブと料理のプレゼンテーション、ソムリエのワイン解説。マルシェでの食材の仕入れ、有機農園、オーガニックの牧場やチーズ工場へ赴き、パーマカルチャーに取り組む。シェフ、スタッフの素晴らしい芸術性、創意工夫、想像力、努力の結晶が目の前に展開する。
家族で始めたレストランが創業以来94年間、なぜ変わらず愛され続けてきたのか──その秘密が今、明かされる。世界屈指のレストランの秘密に迫り、五感を刺激し心が豊かになる、かつてない極上のレストラン体験へ―。
(上映時間:240分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
ゴンドラ
©VEIT HELMER-FILMPRODUKTION,BERLIN AND NATURA FILM,TBILISI
上映時間未定
イヴァはゴンドラ(ロープウェイ)の乗務員として働き始める。もう1台のゴンドラの乗務員はニノ。駅長は威張り屋のおじさんで、その態度ときたら腹が立つことばかり。だけど2人は負けてはいない。すれ違うゴンドラで2人が交わし合う奇想天外なやりとりの楽しさ。やがてそれは地上の住民も巻き込んでいく・・・。2つのゴンドラは行ったり来たり、世界のどこかに行けるわけではないけれど。想像力があればどこへでも行ける!ゴンドラは自由と幸福を乗せていくのだ!
わずか85分で観客に映画の魔法をかける本作。監督は『ツバルTUVALU』、『ブラ!ブラ!ブラ!胸いっぱいの愛を』で知られる〈セリフなし映画〉の名匠ファイト・ヘルマー。日本公開作は多くないが、その唯一無二の世界観にファンが多い。「セリフがないから生まれる映画的瞬間を見てほしい」(監督)。まさにその言葉通り。
ゴンドラは、ジョージア(旧グルジア)南部、小コーカサス山脈の西にあるフロという小さな村に実在する「ジョージアで最も長い距離をつなぐゴンドラ」が使われている。ソ連時代に作られた古いゴンドラで、現在は観光客も訪れる。レトロで可愛くて、なんと映画の中では“衣替え”までする映画の主役である。
(上映時間:85分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
バグダッド・カフェ4Kレストア
© 1987 / Pelemele Film GmbH - Pro-ject Filmproduktion im Filmverlag der
Autoren GmbH & Co. Produktions-Kommanditgesellschaft München - Bayrischer Rundfunk/BR - hr Hessischer
Rundfunk
上映時間未定
1989年に日本公開され、ミニシアターブームの象徴となった珠玉の名作『バグダッド・カフェ』。多くの人が「好きな映画」として挙げ、リバイバルのたびに熱心なファンを生んでいる本作が、今年3月に亡くなったパーシー・アドロン監督監修のもと4K修復され、日本のスクリーンに戻ってくる。
アメリカ西部、モハヴェ砂漠にたたずむ寂れたモーテル「バグダッド・カフェ」に現れたのは、場違いな風貌のドイツ人旅行者ジャスミン。
オーナーのブレンダは家庭も仕事もうまくいかずいつも不機嫌。持ち物は全て男物、勝手に掃除を始め店を手伝おうとする得体の知れぬ訪問者ジャスミンに対して怪訝な態度をみせるが、朗らかなジャスミンは周囲の人々を巻き込み、店は活気付いていく。次第にブレンとジャスミンの心は近づいていき、かけがえのない友情で結ばれていく……カフェに集うのは、近くのトレーラーハウスに住む老画家ルディ、アンニュイなタトゥーイストのデビー、モーテルの隣にテントを張って住み着いているエリックなど個性的な面々。訪れるのも立ち去るのも自由、誰をも受け入れる場所、それが「バグダッド・カフェ」。
(上映時間:108分)